強迫性パーソナリティ障害(OCPD)とは?
強迫性パーソナリティ障害(OCPD)とは、極度の完璧主義・柔軟性のなさを呈する精神疾患です。
秩序・完璧主義・心と対人関係の統制にとらわれ、柔軟性・開放性・効率性が犠牲となります。
このような広範な様式(パターン)が過度であり、日常生活に影響を及ぼしています。
強迫性パーソナリティ障害は性格因子における高すぎる誠実性が関連すると考えられています。
解説
誠実性とは?
人の性格を5つの因子(神経質傾向・外向性・開放性・誠実性・調和性)で考える理論をビッグファイブと言います。
このうち誠実性は、ルールを守る秩序や忠実さ、目標達成のために長期的な取り組みを行える達成努力や自制心に関連します。
誠実性が低すぎる場合、ギャンブル依存症や反社会性パーソナリティ障害など精神疾患が関連していきます。
一方で、誠実性が高ければ高いほど良いのかと言えばそうとも限りません。
高すぎる誠実性が関連していると考えられる疾患が強迫性パーソナリティ障害です。
高すぎる誠実性が極端な自己統制を招き、過度な完璧主義や柔軟性のなさ、パターンへのこだわりなどにつながっていきます。
強迫性パーソナリティ障害の症状
強迫性パーソナリティ障害の症状は様々ですが、概要としては様式に強いこだわりを示し手段が目的となってしまう傾向が挙げられます。
具体的には、「分単位で定められた日課」などは典型例の1つと言えます。
朝は何時何分に起きて何分間火にかけたお湯で何mlのコーヒーを何分で飲み、どのようなシャツを着るか。
そういった細かすぎる日課を定めそれをこなすことに固執する。
強迫性パーソナリティ障害の人は自身の日課が達成できないと不安や不快感が生じ、自分が間違ったことをしていて時間を無駄にしている感覚に襲われてしまいがちです。
まさに手段が目的になってしまっている状態と言えるでしょう。
ビッグ・ファイブ理論とは?
参考資料
ダニエル・ネトル(Daniel Nettle)(著)、竹内 和世(翻訳)『パーソナリティを科学する―特性5因子であなたがわかる』白揚社、2009年


