反応性愛着障害とは?
反応性愛着障害とは、愛着形成が困難だったことが原因で生じる症候群です。
具体的には、0歳~5歳頃に親(あるいはそれに相当する養育者)と十分な愛着形成ができなかった場合に生じます。
症状としては無関心あるいは無差別な関わり方が特徴的です。
解説
愛着形成とは?
愛着とはアタッチメントとも呼ばれ、「母子の相互交渉による情緒的な絆」を指します。
つまり親子が互いに愛情をもって接する中で、育まれていく信頼関係と言えるでしょう。
発達心理学において子供が親を信頼できる「基本的信頼感」は重要であると考えられています。
これが愛着形成ひいては発達に大きな影響を与えるからです。
反応性愛着障害は、こういった愛着形成に困難さがあった場合に生じると考えられています。
反応性愛着障害のタイプ
反応性愛着障害は大きくは「抑制型」と「脱抑制型」の2つのタイプがあります。
「抑制型」とは人に対して無関心で、無視をしてしまうようなケースです。
「脱抑制型」とは誰彼構わず人と接する、人との関りにおいて無差別に距離が近すぎるようなケースです。
反応性愛着障害の特徴
このように反応性愛着障害は愛着形成が困難であったことを背景に、人との関わり方に特異さを示します。
反応性愛着障害において「抑制型」知的障害のない自閉症スペクトラム障害(ASD)に、「脱抑制型」は注意欠如多動性障害(ADHD)に極めて類似した臨床像を呈します。
当然ながら、反応性愛着障害と自閉症スペクトラム障害および注意欠如多動性障害は別の障害です。
このため治療的な対応も異なっていきます。
以上より、反応性愛着障害は症状がASDやADHDと似ているため、その鑑別が非常に重要になっていきます。
ASDやADHDとの鑑別
参考資料
『発達障害者支援とアセスメントに関するガイドライン』(特定非営利活動法人 アスペ・エルデの会)2025年3月15日閲覧


