カ行の構音訓練

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【構音訓練】「き」の単音の練習|子供の発音の指導方法(カ行)

公開日:2024年3月10日

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「き」単音の誘導と固定

 このステップでは「き」の単音の誘導と固定を行っていきます。

 50音表では「かきくけこ」とカ行の仲間に見える「き」の音。
 しかし構音様式としては「きゃきゅきょ」に近いものがあります。

 このため「き」の音はカ行の中でも分けて練習を行うことが多いです。
 「か」「く」「け」「こ」の練習が終わった後に行うことが多いでしょう。

 
 
 

解説

意義

 すでにカ行の構音訓練に着手している場合は、波及効果で「き」の音も出ているかもしれません。

 波及効果の状況により、練習の切り口を変えていきます。

 
 

指導方法・手順

キーワードがある場合

 すでに「き」が構音できている、あるいは構音できる単語がある場合は、その単語をキーワードとして用います。

 例えば子供が「きりん」という単語は言えているとします。

 この場合まずは「きーりーんー」と伸ばすように前後の音を離していきます。

 そして今度は「りーんー」の部分だけ(口の形はしますが)音を出さないようにします。
 このようにして「き」だけを発音できるようにします。

 上記ができるようになったら今度は「あーきーりーんー」のように(「りー」などは口の形だけ)逆に音を付け足しても言えるようにしていきます。

 このようにしてキーワードとなる単語を使って音の分離・接合をしていきます。

単音への誘導

 キーワードとなる単語がない場合は、漸次接近法(ぜんじせっきんほう)にて「k」から「き」の単音を誘導していきます。

 「k」の音を出すことを復習し、そして「kuーiー」、ここから次第に「i」を短くして「き(ki)」を出していきます。

 慣れてきたら「き、き、き」など連続で出せるようにしていきます。

 目安としては50回連続で正しく構音できるよう目指し、できるようになったら次のステップへ進みます。

 
 

工夫・遊び

 「き」だけで歌を歌う、会話をするなど遊びは単音の練習として有意義でしょう。

 
 
 

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参考資料

湧井豊『構音障害の指導技法-音の出し方とそのプログラム-』学苑社、1992年

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