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思春期の子供にとって親は安全基地
思春期の子供を持つ親は、子供にとっての安全基地になることが重要です。
「思春期の子供は反発するから親は放っておいたほうがいい」というのは古い考えと言えるでしょう。
確かに思春期の子供は以前よりも友人や恋人との関係が親子関係より濃くなるかもしれません。
しかしそれでも親と子供の愛着関係を適切に持ち続けることが、子供の自立を促します。
解説
思春期の古いモデル
「思春期は子供が親に反発をしながら、徐々に親から離れ自立していく」というイメージは古いものと考えられています。
思春期は人間関係が徐々に親から友人達へとそのウエイトが変化していく時期ではあります。
しかし親子関係と友人関係は隔絶されているという認識も古い解釈とされています。
思春期においても親子関係と友人関係はつながりを持ち相互に影響し合うと考えられています。
思春期の子供への親の役割
近年、思春期の子供とその親の関係は、「思春期であっても子供にとって親は大切なサポート役であり、『アタッチメント(愛着)』の対象でありつづけること」が重要と考えられています。
つまり思春期に反発する子供に干渉せず放っておくのではなく、状況にあったサポートでコミュニケーションを取り、愛着関係をきちんと維持していくことが重要と言えます。
アタッチメント(愛着)とは?
思春期の子供をサポートする親のアタッチメント(愛着)とは、「恐れや不安を抱く危機的状況において、特定の他者からの慰めを得ることによって、安全の感覚を回復、維持しようとする行動システム」とされています。
つまり思春期の子供と親の関係における愛着とは、「辛いことがあったときに支えてくれる関係」と言えます。
思春期の子供への愛着の向け方
思春期の子供は親へのアタッチメントは徐々に減り、そのぶん親友や恋人にアタッチメントが移行していきます。
しかしそれは親へのアタッチメントが完全になくなることではありません。
思春期の子供を持つ親の重要な役割は、子供がアタッチメントを移行させる中で生じる様々な不安や課題に対して、支えてもらえる安全基地になることです。
このような安全基地があることで子供が自立へと向かうことができるでしょう。
参考資料
石川満佐育(2020)『思春期の子どもをもつ保護者への支援―理論的背景とCOVID-19感染予防の状況下における対応―』(日本学校心理学会)2024年2月3日閲覧


