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望ましい家庭環境とは?
子供自身が評価する家族機能は、子供の精神病理に強く影響していることが指摘されています。
つまり家庭環境が良好と第三者や親が思えるかだけでなく、「子供自身が家庭環境が良好と思えるか」という点が重要ということです。
これは当たり前のように聞こえますが重要な示唆であり、親は「我が子がこの家庭をどう感じているか」ということを考え・振り返ることが大切です。
解説
家庭環境は子供の精神的健康に影響する
子供の健康において、家庭環境の影響は大きいと考えられます。
子供の健康は子供自身の体質や学校の影響など様々な要因が組み合わさると考えられますが、やはり家庭環境を抜きに語ることはできないでしょう。
家庭環境を良好に保つことは、子供の健康、特に精神的な健康に大きな影響を与えます。
家庭環境が不良なことは子供の精神面・健康に様々な影響を与えると考えられています。
具体的には抑うつや問題行動、反社会的行動と関連すると指摘されています。
日本看護研究学会の論文によると、家族機能が不良な群は良好な群に比べ心身症およびその周辺疾患発症の危険度が2.4倍高かったそうです。
良好な家族機能とは?
では子供にとってどのような家庭環境が望ましいのでしょうか。
良好な家族機能はどのような状態なのでしょうか。
子供にとっての家庭環境で重要なものとして、親の養育態度、とりわけ「受容」と「自信」が挙げられています。
つまり子供の考えや行動を受け入れてくれる「受容的態度」が親にあり、また親が子育てに対して穏やかで「自信」を持っている様子が、子供にとって安心感を与えるということです。
では、親はどのようなことを心掛ければ家庭の中で「受容的態度」と「自信」を持つことができるのでしょうか?
思春期の子育てにおいて親はどうあるべきか?
父母と男児・女児の関係
参考資料
山本三奈、佐藤幸子、塩飽仁(2008)『両親の役割受容, 親役割行動と思春期にある子どもの精神的健康との関連』 (日本小児保健協会 小児保健研究オンラインジャーナル(隔月刊))2024年8月31日閲覧
髙見三奈、佐藤幸子、塩飽仁(2009)『親の役割受容と親役割行動が子どもの評価する家族機能と精神的健康に与える影響』(一般社団法人 日本看護研究学会)2024年8月31日閲覧