女子は男女平等を求めるが自分は女性らしさを求める?
女性は男女平等を求めつつも、一方で自身は男性的な役割を担えていない可能性があります。
男女平等であるということは、ある意味で「女性らしさ」「男性らしさ」にとらわれず、個々が性役割を超えた行動を行えることと言えます。
しかし実際は理想と現実のギャップがあるようです。
解説
性役割期待と性役割実現度
日本教育心理学会の論文に、思春期の男女の性役割についての認識を調査した研究があります。
この研究では小学校6年生および中学2年生を対象に、性役割期待や性役割実現度を調査しています。
性役割期待とは、その性にどういった側面を期待するかということです。
例えば「男性」に「我慢強さ」は必要かという問いに大切・大切でないなど5段階評価で答えてもらいます。
性役割実現度とは、こういった側面を自分はどれだけ実現できているかを問います。
理想と現実のギャップ
女子は男子よりも、女性に男性役割と、男性に女性役割を強く意識している傾向がありました。
つまり、女子は男子よりも男女の特性は差がなく平等であるべきと考えている子が多かったと言えます。
しかしながら、性役割実現度について、女性は男性特性をそれほど高くは実現できていない傾向となっています。
女子は男女平等を求めながらも自分自身は女性らしさに比して男性らしい役割は実現できていないというなかなか興味深い結果となっています。
参考資料
石川満佐育(2020)『思春期の子どもをもつ保護者への支援―理論的背景とCOVID-19感染予防の状況下における対応―』(日本学校心理学会)2024年2月3日閲覧
斉藤誠一(1985)『思春期の身体発育と性役割意識の形成について』(一般社団法人 日本教育心理学会)2024年2月24日閲覧
向井隆代(2010)『思春期の身体的発達と心理的適応―発達段階および発達タイミングとの関連―』(日本カウンセリング学会)2024年2月24日閲覧

