子供がアルファベットの大文字を習うのはいつから?何歳から?
小学校においてアルファベットの大文字を習うのは3年生頃からと考えられます。
もちろん地域や学校によって若干のペースの違いはあるでしょう。
いずれにせよ「A」が「エー」、「B」が「ビー」といった小文字の学習は小学校の中学年頃からが学習時期と言えます。
解説
ローマ字表記に関する学習指導要領
文部科学省の学習指導要領によると、ローマ字の学習は3年生頃から始まります。
しかしながらアルファベットおよびローマ字の学習は「国語」と「外国語活動」(つまり英語)で並行して行われ、この際のペースのズレがしばしば問題点・矛盾として指摘されています。
小学生へのアルファベットの指導の課題
近年のタブレット学習などの背景もあり、国語では小学3年生でローマ字の学習が始まります。
この際にアルファベットの大文字と小文字を学習し、ローマ字への対応を進めていきます。
一方で、外国語活動では3年生でアルファベットの大文字、4年生で小文字を学習し、5・6年生でこれらを書く学習をしていきます。
このように、国語と外国語活動ではその背景の違いからペースが異なっている現状があります。
国語ではやや駆け足のローマ字学習ですが、外国語活動ではまずは大文字の形と読みを一致させるところから学習が始まります。
参考資料
学習指導要領「生きる力」『ローマ字に関する事項が第4学年から第3学年に移動している趣旨とその指導に当たっての留意事項について,教えてください。』(文部科学省)2024年6月8日閲覧
長岡由記(2022)『小学校国語科におけるローマ字学習の意義と課題についての検討』(全国大学国語教育学会)2024年6月8日閲覧
『【学生向け】日本語のローマ字表記の推奨形式』(東京大学)2024年6月8日閲覧
堀由紀・アシュール真弓・拝田清(2022)『小学校におけるローマ字指導の現状と課題― 英語科と国語科の連携を視野に入れて ―』(和洋女子大学)2024年6月8日閲覧