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子供を「叱る」のは何歳から?~発達心理学より~

公開日:2019年2月19日

 
 

 
 
 

子供をしかるのは何歳から?

子供を叱るのって何歳くらいからしたほうがいいのでしょう?

子育てにおいて、
悪いことをしたら注意する。
ダメなことはダメと言う。
親としてはそうありたいものですよね。

でも、叱る時期が早すぎても子供は叱られた内容を理解できないかもしれませんし、

逆に遅過ぎても子供には響かないかもしれません。

そもそも「叱る」内容にもよるし、子供の性格にもよるでしょう。

「何歳から」と一律に線を引けるものではないことは百も承知。

でも、何か目安は欲しいですね。

強いて挙げれば、
子供を「叱る」のは2歳半~3歳くらいからと考えられます。

以下、これらの根拠を。

 
 
 

「叱る」って、どういうこと?

子育てにおける「叱る」って、どういうことなのでしょう?

0歳の赤ちゃんに「おもちゃをポイしたらダメでしょう!!」と叱っても、なんだかそれは違う気がしますよね。

「赤ちゃんに言ってもわからないのでは・・・」という感じですよね。

「叱る」にはそれを子供が理解できる年齢や理解力が必要ですよね。

また、子供が何かいけないことをしたら、ものすごく叩いて、子供がその恐怖心からいけないことをしなくなる。

これもなんだか違う気がしますよね。

なんだか虐待っぽいですし、言葉は悪いですが調教と変わらない気もします。

やっぱり「叱る」とは言葉で諭して、子供が「そうか、これはいけないことなんだ」と理解して次につなげてほしいものです。

このように考えると、

  • 親が言葉で諭す
  • 子供が「これはいけないことなんだ」と理解する
  • 次から子供がその「いけないこと」をしないよう自ら気をつける


ということが子育てにおける「叱る」なのかなと思います。

 
 
 

「叱る」ことと子供の発達

ではこういった「叱る」という行為が有意義なのはどのくらいの時期からなのか?

「叱られた」ということを理解するためには、内容を理解するための「言葉の理解」と、「怒られたんだ」と感覚でわかる「対人関係の発達」が必要です。

子供の発達を知る検査に、
遠城寺式乳幼児分析的発達検査
KIDS乳幼児発達スケール
などがあります。

こういった発達検査や資料を参考にすると、

親が「ダメ」と言ったことをしないようにする姿勢は2歳半頃から見られる傾向です。

また、勝手にしないで、
事前に大人に「~していい?」と聞くような様子は3歳前半ないし半ば頃から見られます。

このように、
2歳半から3歳台において親の言うことに対して自分の言動を制御できる様子が出てきます。

 
 
 

まとめ

親はなぜ子供を「叱る」のでしょう?

その背景には、子供に場の状況を見て行動したり、相手の気持ちを考えて行動してほしいという思いがあるでしょう。

親が子供をなぜ叱るのかと言えば、「他人を思いやることができる人になってほしい」という親の思いがあるからなのではないでしょうか。

たぶん、「叱る」ことも「褒める」ことも子育てにはどちらも大切なのだと思います。

けれど最近は、学校も幼稚園も保育園も、子供を叱りにくい世の中になってきました。

タイミングによっては、すぐにクレームやトラブルにつながる時代だからです。

そう考えると、子供のことを思って本当の意味で「叱る」ことができるのは親だけなのかもしれません。

当然、「叱る」以上に「褒めて」あげることが子育てには大切です。

けれど、やっぱり、ダメなことはダメと言える親の存在も、子供には大切なのだと思います。

 
 
 

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