プリキュアショーを楽しめるのは何歳頃まで?
女の子に人気のアニメであるプリキュア。
日曜日には遊園地やイオンモールなど各種商業施設でショーが行われますね。
アニメと着ぐるみを使った実際のショーでは雰囲気も異なりますが、
プリキュアショーを楽しめるのは何歳頃まででしょう?
幼かった我が子がいつしかプリキュアに熱中し始め、休日には「プリキュアを見に行きたい」と親を急かす。
そうかと思ったら次第に別の物に興味が移り、あんなに好きだったプリキュアのおもちゃやプリキュアショーでもらったサインや写真も部屋の片隅に。
個人差は当然あるでしょうが、
プリキュアショーを楽しめるのは4~5歳頃までと考えられます。
以下、これらの根拠を。
プリキュアショーを楽しむために必要なこと
仮面ライダーやウルトラマン。
子供向けのヒーローショーはいろいろありますね。
これらとプリキュアショーの違いはやはりアニメと特撮という作品の性質でしょう。
アニメのキャラクターが現実に着ぐるみで出てくると、大人はなんとも違和感を感じますね。
つまり、
アニメのプリキュアと実写のプリキュアの違いに違和感を感じ始めると、プリキュアショーを楽しむには微妙になってくるわけです。
プリキュアショーのプリキュアが、「いつもテレビで観ている本物のプリキュアだ!」と思えれば子供は楽しめるでしょう。
一方で、「あれ、なんかテレビで観たのと違う。そっか、このプリキュアは偽物だ!」と気づいてしまえば、もう子供がプリキュアショーに足を運ぶことはないかもしれません。
こういった認識の違いは、何歳頃に芽生えるものなのでしょうか?
サンタさんの変装を見抜ける時期
子供の認識に関する研究として、三重大学や広島大学の論文に興味深いものがあります。
サンタクロースに関する論文です。
保育園のクリスマス会に登場するサンタさんが変装した大人だと気づくのは何歳なのか?
これら論文によると、
6歳頃にはクリスマス会のサンタさんが偽物だとわかるそうです。
さらに興味深いことに、
4~5歳頃までは、サンタさんがいると信じているし、クリスマス会に登場したサンタさんも本物だと思っている子供が多い。
6~7歳頃になるとクリスマス会に登場したサンタさんは偽物だけれど、サンタさん自体は存在していると思っている。
8~10歳にかけて急激に「サンタさんは実はいない」という認識に至る
ということです。
つまり6歳頃には自分が普段見聞きしているものと目の前のものがたとえ似ていても、異なるものだと区別がつくということです。
まとめ
以上のことからまとめです。
仮面ライダーなどのヒーローショーと異なり、プリキュアはアニメキャラクターを実写にしたショーになります。
そのため、
「あれ、なんかテレビで観たのと違う。そっか、このプリキュアは偽物だ!」と気づいてしまえば、もう子供がプリキュアショーを楽しめなくなる可能性が高いわけです。
では、こういったことに気付くのは何歳か?
関連した資料として、
6~7歳頃になると、サンタさん自体は存在していると思っていても、保育園のクリスマス会に登場したサンタさんは偽物だと考えられるようになります。
サンタクロースの変装ですらバレるのですから、アニメキャラの着ぐるみであるプリキュアならなおさらでしょう。
このように考えると、
子供がプリキュアショーに熱中できるのは5歳前後が目安となるでしょう。
もちろん、ショーの楽しみ方は人それぞれです。
プリキュアが本物かどうか、リアリティがあるかないかではなく、単純に歌とダンスが好きだとかそういった理由ならまた反応が違ってくるかもしれません。
その他の記事
参考資料
『幼児におけるサンタクロースのリアリティに対する認識』(J-STAGE)2018年10月13日検索
『サンタクロースとクリスマス行事に対する大人の態度と支援』(三重大学)2018年10月13日検索
『幼児期のサンタクロース体験に関する発達心理学的研究』(幼児期の発達を探求する 杉村研究室 広島大学)2018年10月13日検索