今日はアイスクリームの対象年齢、食べ始めについて考えます。
アイスクリームは何歳から?
アイスクリームは何歳くらいから食べさせていいものなのでしょうか?
アイスは虫歯の面で心配で、幼い頃はあげるのを躊躇する親御さんも多いのでは。
1つの目安としては、
アイスクリームは3歳以降からの摂取が無難です。
以下、これらの根拠を。
虫歯になりやすい時期
以前の記事である「子供が虫歯になりやすいのは何歳?」でも書いたので詳細は割愛しますが、
虫歯のリスクが高いのは、1~17歳頃です。
ただ、17歳までアイスをまったく食べないというのは現実的ではないですね。
もう少し妥協して考えてみましょう。
厚生労働省によると、
乳歯が虫歯になると永久歯が虫歯になるリスクも高まります。
ということは、できればまず、我が子の乳歯が虫歯になるのは避けたいですね。
個人差はありますが、一般的に
乳歯が生えそろうのが3歳頃、乳歯のエナメル質が整い硬化が完了するのが5歳頃です。
このように考えると、
3~5歳以降がアイスを食べさせ始めるにあたっての1つの区切りであることが考えられます。
1日の砂糖の摂取量
虫歯だけでなく、砂糖の過剰摂取による子供の健康面も気になりますね。
子供に糖分はどのくらい摂らせていいものなのでしょう?
WHO(世界保健機関)の「成人及び児童の糖類摂取量」のガイドラインによると、
1日の糖類の摂取量を総エネルギーの10%未満、できれば5%未満にすることが推奨されています。
5%をグラムにするとおおよそ25g。
成人や児童の1日の砂糖の摂取量の目安は25~50g以下が望ましいということです。
例えばアイスクリームの有名どころであるハーゲンダッツ。
ハーゲンダッツのバニラ味の炭水化物量は19.9g。
炭水化物は糖分と食物繊維です。
アイスクリームに食物繊維は少ないでしょうから、炭水化物の量がほぼ糖分の量であることが予想できます。
アイス以外にまったく何も食べなかったとしても、アイスを1カップ食べただけで1日の糖分摂取量に近いことがわかります。
まとめ
以上のことからまとめです。
歯は生え始めの時期が一番虫歯のリスクが高いです。
一般的に、乳歯が生えそろうのは3歳頃。その後にエナメル質が整っていき、丈夫な歯になっていきます。
厚生労働省の調査によると、乳歯が虫歯のお子さんはそうでないお子さんよりも永久歯が虫歯になる確率が高い傾向にあります。
これらから、
アイスを食べるなら3歳できれば5歳以降が無難であることが予想できます。
また、アイスを食べる場合は幼い頃は1カップ以下にしておくほうが無難です。
その他の記事
参考資料
『甘味(砂糖)の適正摂取方法』(e-ヘルスネット)2018年3月3日検索
『世界保健機関(WHO)、ガイドライン「成人及び児童の糖類摂取量」を発表』(食品安全委員会)2018年3月3日検索
『糖質制限食について』(東京高輪病院)2018年3月3日検索
『歯の健康』(厚生労働省)2018年1月6日検索
『子供のむし歯の特徴と有病状況』(e-ヘルスネット)2018年8月7日検索
『卒乳(断乳)時期とむし歯の関係』(e-ヘルスネット)2018年8月7日検索
『歯・口の健康づくりの理論と基礎知識』(文部科学省)2018年8月7日検索
『ミニカップ バニラ 成分情報』(ハーゲンダッツ)2018年10月6日検索