1. 虫歯になりやすいのは何歳?
子供が虫歯になりやすい時期は特に何歳くらいなのでしょう?
乳歯の場合、1~5歳頃が特に虫歯になりやすいです。
永久歯の場合、6歳~17歳くらいまでが特に虫歯になりやすいです。
んー、子供の頃はほとんどいつでも虫歯になりやすそうですね。
なぜでしょう?
虫歯になりにくい歯を作るためにはエナメル質が必要です。
そしてエナメル質は歯が生えてすぐに完成するものではなく時間差があります。
歯が生え始め、エナメル質がまだ不十分な時期が最も虫歯にかかりやすい時期なのです。
2. エナメル質が向上するまでの期間
文部科学省の文献によると、
乳歯は6カ月頃から生え始め、3歳頃に生えそろいます。
永久歯は6歳頃から生え始め、12歳頃に生えそろいます。
歯が生えてからエナメル質が向上するまでには2~4年かかると言われ、この時期が最も虫歯になりやすい時期になります。
見た目は歯が生えそろったように見えても、まだまだ歯は不完全なわけですね。
このような経緯から、
17歳くらいまでは虫歯のリスクが特に高い時期なわけです。
3. 乳歯が虫歯になることのリスク
永久歯が生えそろい、エナメル質も伴うのは個人差はありますが17歳頃です。
エナメル質が不完全な歯は虫歯になりやすいので、17歳までは虫歯のリスクが高いと考えていいでしょう。
また、
乳歯が虫歯になると永久歯の虫歯のリスクも高いそうです。
そのため、乳歯が生えてエナメル質が整う1~5歳頃は特に虫歯に気をつけ、歯磨きや食生活の習慣に配慮したほういいでしょう。
4. 虫歯の予防
虫歯にならないためにはまずはきちんとした歯磨きが重要です。
小さい頃は自分で磨くと不十分なことも多いので、親御さんが仕上げ磨きをしてあげましょう。
ダラダラと遊びながら食事をしたり、回数が多すぎるおやつも要注意。
食べる時間が間延びしたり頻度が多すぎると、口の中に常に糖分があることになり虫歯の元です。
おやつは1日2回までが望ましいでしょう。
甘いお菓子の過剰摂取は避けた方が無難です。
特に、甘くてねばねばしたお菓子は歯に残りやすいので、食べたらしっかり歯磨きを。
5. その他の記事
甘いお菓子は何歳から?~虫歯にならないために歯科医学と栄養学から~
6. 参考資料
『歯・口の健康づくりの理論と基礎知識』(文部科学省)2018年8月7日検索