たまの休日は子供とのんびり映画を観に行くというのもいいですね。
さてここで思うのが、
映画って何歳頃から連れてっていいのでしょう?
今日は映画デビューの年齢について考えます。
映画といえば大きなスクリーンと迫力のある音量が魅力的ですね。
けれど逆にそれが幼い子供を持つ親御さんには心配なところではないでしょうか?
映画の迫力ある音や映像は、子供の視覚や聴覚の成長に悪影響はないのでしょうか?
映画に類似した問題で、「テレビは何歳から見せていいのか?」という問題があると思います。
実のところ、子供の発達とテレビが及ぼす身体的な影響については明確な研究はそれほどありません。
結局のところ、
「何歳の子供に何時間テレビを見せるとどんな身体的影響があるのか」はいまいちわかっていない。
そういう統計的なデータが少ないのは残念ですが、かわりに専門家の意見を見てみましょう。
日本小児医会から「子どもとメディア」の問題に対する提言というものがあります。
これによると、2歳まではテレビ視聴を控えることが推奨されています。
映画はテレビよりはるかに迫力があります。
先述の提言も踏まえると、
映画は少なくとも2歳以降が望ましいことがまずわかります。
さらに詳しくみていきましょう。
映画はテレビと違って長時間の連続視聴が前提になります。
子供は連続でどのくらいの時間、映像を見続けることができるのでしょう?
NHKの「子どもに良い放送プロジェクト」の調査によると、
年齢別で、子供が連続してテレビを見る時間(専念視聴時間)は、
0歳:12分
1歳:12分
2歳:24分
3歳:30分
4歳:27分
5歳:31分
6歳:32分
7歳:31分
8歳:31分
9歳:28分
となっています。
つまりほとんどの子供達は、習慣的には映像を30分以上集中して観る習慣はそもそもないのが現状です。
「ただ座っているだけでいい。内容はわからなくていい」と思うなら話は別ですが、「映画を楽しんでもらいたい」と思うなら自分の子供がどのくらい連続して映像を観れるかを確認してみたほうがいいでしょう。
テレビで子供が好きそうな映画のDVD見せて、どのくらい集中できるかを確認することは有意義かもしれません。
映画は映像だけでなく音も迫力があります。
映画の大きな音にびっくりして泣き出したというお子さんも少なくないでしょう。
これはお子さんが音に対してどのくらい敏感かということが関わります。
聴覚の敏感さは個人差があって、何歳なら大丈夫とは一概には言えません。
そのお子さんの普段の様子から判断するのが望ましいです。
例えば夏祭りの花火の音。街中の車のクラクションの音。
日常生活で耳にするたくさんの音から、お子さんがどのくらい敏感に反応しているかを見ておきます。
子供と映画に行きたい。けれど何歳から連れて行っていいものか。
目安としてはまずは2歳以降になるでしょう。
2歳以降で、試しにDVDを見せてみて、どのくらい集中できるかを確認します。
また、日常生活から、大きな音に対する反応をできるだけ観察しておきます。
以上のような点を踏まえて、「大丈夫そうだな」と判断したら映画に行っても楽しめるかもしれません。
最近は子供用に音が小さめ、室内が明るめの映画館もあるので、そういった場所を利用してもいいかもしれません。
その他の記事
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【引用・参考サイト】
『テレビ視聴時間の長短が幼児の生活習慣に及ぼす影響』(小児保健研究)2018年1月6日検索
『「子どもとメディア」の問題に対する提言』(日本小児医会)2018年1月6日検索
『子どもの育ちをめぐる現状等に関するデータ集』(文部科学省)2018年1月6日検索
『子どもに良い放送プロジェクト』(NHK)2018年1月6日検索