自分で顔を洗えるのはいつから?
朝起きたときなど、子供が自分で顔を洗えるのは4歳頃からと考えられます。
もちろん子供によって個人差はあるのであくまで目安です。
また自分で顔を洗う機会・経験がどれくらいあるかという家庭環境の差によっても変わってくるでしょう。
いずれにせよ保育園・幼稚園の年中くらいには、顔を自分で洗う習慣を促してもいい時期と考えられます。
解説
洗顔と子供の発達
子供の発達を見る検査に、遠城寺式乳幼児分析的発達検査というものがあります。
子供の発達を簡易的ではありますが全体的に見ることができる、専門機関でもよく使われている検査です。
これによると子供が自分である程度身体を洗うことは3歳4か月頃の発達に位置付けられています。
また、子供の発達のに関する評価・訓練プログラムであるポーテージ早期教育プログラムでは4~5歳頃の発達に位置付けられています。
もちろん、洗顔料を使用するか否か、洗顔料は石鹸などの固形なのか泡が出てくるポンプタイプなのかによっても難易度は変わってくるでしょう。
このあたりは家庭によって方針も異なるでしょうから一概には言えません。
いずれにせよ、自立した洗顔はおおむね4歳前後が習慣化の1つの目安と考えられます。
洗顔の習慣化
4~5歳頃は生活動作を徐々に自分で行えながら、それが習慣化していく時期でもあります。
つまり「言えばできる」から「言わなくても自分からする」ことが増えていく時期と言えます。
朝起きたときや入浴の際に顔を洗うことも同様です。
朝起きて顔を洗うこと、家に帰ってきたら手を洗うこと、お風呂に入るときに身体を洗うこと、寝る前に歯磨きをすること。
当然ながら、はじめは不十分な点もあるでしょうし「仕上げ」が必要な期間はあるでしょう。
しかしながら「不十分であっても自分からやろうとできる」ことが大切です。
こういった習慣化が健康で衛生的な生活を支えてくれるでしょう。
自分で身体を洗えるのは何歳から?
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧