「ポーテージ早期教育プログラム」とは?
「ポーテージ早期教育プログラム」とは、その子の発達段階に合わせた療育を行うための評価・支援方法の1つです。
正常発達のデータを基に、一般的には何歳で何ができるのかということを踏まえ、その子の発達の現状としては次にどんなことを取り組んだら有意義かを導き出し支援していきます。
知的障害や自閉症などの発達障害といった発達に遅れや偏りがあるお子さんを支援するための方法とされています。
対象年齢は0~6歳となっています。
「ポーテージ早期教育プログラム」の意義
例えば人はおおむね1歳頃から単語を話し始めます。
そして2歳頃になると「まんまたべる」などの2語文を話します。
このことから、2語文を話すためにはまず単語を話すことが土台になることは明らかですね。
発達は、それまでの発達の土台の上に成り立ちます。
何かができるためには、そのベースとなる発達が必要です。
このように考えると、
一般的には発達はどのような経過をたどるのか。
何歳で何ができるようになるのか。
こういった正常発達の知識は大切です。
「何歳で何ができるべき」という考えではなく、
正常発達と照らし合わせつつ、その子自身のことも見つつ、特性や現状を把握することが大切です。
そうすると、
「今この子は○○ができていて、次は△△が目標になるなあ」
といった建設的な目標が見えてきます。
「ポーテージ早期教育プログラム」は、発達の段階に合わせて取り組むことの目安やそのやり方が記されています。
「ポーテージ早期教育プログラム」の実際
「ポーテージ早期教育プログラム」の評価用具および教材としては、
「新版 ポーテージ早期教育プログラム」となっており一度改定されています。
ポーテージは、
「乳児期の発達」「社会性」「言語」「身辺自立」「認知」「運動」
の5つの分野に分かれています。
それぞれに、例えば、「1~2歳ではこういったことが課題になる」といった目安が記されています。
さらにそれぞれの項目についての詳細が、大きめのカードに1項目1枚に内容がおさめられています。
この教材としての見やすさ・とっつきやすさはポーテージの特徴と言えるでしょう。
まとめ
「ポーテージ早期教育プログラム」とは、その子の発達段階に合わせた療育を行うための評価・支援方法の1つです。
対象年齢は0~6歳となっています。
教材としての名称は、一度改定され「新版 ポーテージ早期教育プログラム」となっています。
何歳ではどんなことができるかというように、
それぞれの項目に1つずつ正常発達の場合の達成年齢が記されています。
この点は遠城寺式や津守式、KIDSなどとも共通する点ですね。
これらとポーテージの違いとしては、
各項目の詳しい内容がカード1枚ずつにおさまっている点でしょう。
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