ASA旭出式社会適応スキル検査とは?
ASA旭出式社会適応スキル検査とは、社会生活におけるスキルや自立度を客観的に評価する検査です。
名称を略し「ASA(エーエスエー)」とも呼ばれます。
各社会適応スキルが一般的に何歳相当なのかを参考に、その子の現状と照らし合わせ得意なスキルや苦手なスキルを把握していきます。
発行年は2012年とある程度の年数は経っていますが、社会適応スキルを評価する類の検査としては比較的新しい検査になります。
解説
位置づけ
その人が自立して生活していくためには、机上で測れる知的能力だけでなく、生活能力も大切な側面になります。
例えば自ら健康管理ができるか。お金の管理ができるか。電話をかけたり応答したりできるか。
こういった生活に根差した能力を把握することも支援においては重要です。
そしてこういった生活能力、社会適応能力は文化や時代背景によって求められる内容が変化していきます。
社会適応能力の評価としては、S-M社会生活能力検査などが有名です。
しかしこれらは発行から年数がずいぶん経過しており、参考にはなりますが今の時代を正確に反映しているかと言えば疑問が残ります。
時代背景を考慮し、また日本の文化的背景を考慮し作られた社会適応能力検査がASA旭出式社会適応スキル検査です。
概要
ASA旭出式社会適応スキル検査は、「言語」「日常生活」「社会生活」「対人関係」の4つの項目とこれらの下位項目で構成されています。
各種項目について、その子のことをよく知る専門家がチェックしていきます。
対象年齢や所要時間
対象年齢は幼児から高校生になります。
社会適応能力を検査する検査は比較的対象年齢が広く、ASAも同様と言えます。
所要時間は20~30分程度です。
補足記事
参考資料
『発達障害者支援とアセスメントに関するガイドライン』(アスペ・エルデの会)2021年4月3日検索
『国立障害者リハビリテーションセンター』2021年4月3日検索