SMQ-R とは?
SMQ-R(場面緘黙質問票)とは場面緘黙に関する評価ツールです。
保護者に複数の質問に答えてもらうことで、場面緘黙の程度を客観的に数値に表わすことができます。
場面緘黙とは?
場面緘黙とは、家庭などでは話すことができるのに、学校など特定の場所だと不安のため話すことができなくなる症状のことです。
家などでは普通に話せるため親が気づきにくい。
学校でも先生が無理に話せといっても話すわけではないですし、問題行動というわけでもないので放置されやすい。
といった傾向があります。
さらに、場面によって言葉数が変わるのは大なり小なり誰でもあることです。
ゆえに、
どこからが場面緘黙でどこまでが個人差や「恥ずかしがり屋」といった性格の域なのか。
日本での研究が海外に比べて遅れていることもあり、こういった評価の難しさが場面緘黙にはあります。
そんな場面緘黙を客観的に評価する方法の1つがSMQ-R(場面緘黙質問票)です。
SMQ-Rの実際
SMQ-Rは海外の場面緘黙評価ツールであるSMQを日本語に翻訳したものです。
原文は17個質問項目があります。
しかし日本語版では文化背景から1つの項目を点数の対象から除外しています。
ゆえに、
SMQ-Rは点数に関係ある16個の質問と点数に関係ない1個の質問、計17個の質問から構成されています。
これらの質問に親御さんが答えます。
SMQ-Rの対象年齢は3~11歳です。
そのお子さんの合計点と、場面緘黙児の平均点を比較することで評価します。
まとめ
SMQ-R(場面緘黙質問票)とは場面緘黙に関する評価ツールです。
場面緘黙とは、家庭などでは話すことができるのに、学校など特定の場所だと不安のため話すことができなくなる症状のことです。
SMQ-Rの対象年齢は3~11歳で、これらの質問に親御さんが答えます。
お子さんの合計点と、場面緘黙児の平均点を比較することでその子の場面緘黙の程度を評価します。
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参考資料
『SMQ-R』(かんもくネット)2019年2月8日検索
『場面緘黙のアセスメントについて』(日本保健医療行動科学会)2019年2月8日検索