新版K式発達検査とは?
新版K式発達検査とは、発達検査の1つです。
K式発達検査の「K」は、この検査が京都(kyoto)で開発されたことに起因します。
K式発達検査ははじめは専門家のみで使われるような検査でしたが、後に公での使用も可能なように改訂されます。
これが新版K式発達検査です。
新版K式発達検査は、実施することでその子の発達年齢を算出できます。
解説
概要
新版K式発達検査は、実施することで発達年齢(DA)と発達指数(DQ)を求めることができます。
発達指数(DQ)とは、発達年齢(DA)を生活年齢(CA)で割って100倍したものです。
新版K式発達検査は
「姿勢・運動」
「認知・適応」
「言語・社会」
の3つの領域で構成されています。
また、本検査は他の多くの発達検査と同じく机上課題がメインの検査ですが
新版K式発達検査は子供と机を挟んで対面に座るのではなく、机の角の隣り合った二辺つまりL字に座ることを原則としている点も特徴です。
構成
新版K式発達検査は6種類の検査用紙と、各課題に必要な検査用具で構成されています。
6種類の検査用紙は第1葉、第2葉というように数えられ、1~6に従い問題内容が上がっていきます。
新版K式発達検査はその問題がおよそ何歳相当の課題かわかるように検査用紙がレイアウトされています。
しかしその配置は幾分わかりにくく、ぱっと見の明快さという点では例えば田中ビネー知能検査Ⅴなどのほうが親切だなぁと感じます。
対象年齢や所要時間
新版K式発達検査は0歳から成人まで全年齢を対象としています。
ただし生後3か月未満の子供への実施は、発達年齢は算出せずあくまで参考所見として留めることになっています。
所要時間は1時間前後です。
ただし対象者の年齢によっては問題構成の関係から15分程度で終わることもあるでしょう。
参考資料
『発達障害者支援とアセスメントに関するガイドライン』(特定非営利活動法人 アスペ・エルデの会)2025年3月15日閲覧