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ニューカッスル・パーソナリティ評定尺度表とは?|ビッグファイブ性格診断

公開日:2023年11月11日


 
 

ニューカッスル・パーソナリティ評定尺度表とは?

 「ニューカッスル・パーソナリティ評定尺度表」とは、ビッグファイブ理論における性格分析の方法の1つです。

 ビッグファイブは5因子理論とも呼ばれます。
 パーソナリティを神経質傾向・外向性・開放性・誠実性・調和性の5つの因子のバランスで見ます。

 ニューカッスル・パーソナリティ評定尺度表は、この5因子を評定するための方法の1つです。

 
 
 

解説

ニューカッスル・パーソナリティ評定尺度表の位置付け

 ニューカッスル・パーソナリティ評定尺度表は、簡便でありながら他の詳細な質問表と相関がある点が特長です。

 ニューカッスル・パーソナリティ評定尺度表は12の項目(質問)で構成され、これに回答する形でその人の5因子のスコアを分析できます。

 同様にビッグファイブ理論に基づく評定方法にIPIPがありますが、こちらは50の項目からなります。

 ニューカッスル・パーソナリティ評定尺度表は、このような伝統的に使われてきた長い質問表と相関があるように作られています。

 つまり簡便でありながらも、長い質問表と結果ができるだけ一致するように作られていると言えます。

 
 

ニューカッスル・パーソナリティ評定尺度表の意義

 ビッグファイブ理論に基づくパーソナリティ評定には、2つの意義があります。

 1つは、自身によるパーソナリティ評価が長期間にわたって相関しているということです。

 研究によると、2年後ごとに3回パーソナリティ評定を行った場合、スコアは相関していたそうです。
 つまり(真剣に解答すれば)その人の一貫した性格を見出すことができることを示唆しています。(つまり気分によるブレのようなものが少ないと言えます)

 もう1つは、本人の評価とその人をよく知る人の評価が相関している点です。

 その人をあまり知らない人の評定は本人評定と一致しませんが、その人のことをよく知っている人の評定は本人評定と相関しました。

 これは他者の性格を評価するために使う場合も、自分が自分を知るために使う場合もどちらにも有意義と言えます。

 ニューカッスル・パーソナリティ評定尺度表の内容や計算方法は、心理学者であるダニエル・ネトル氏の著書、「パーソナリティを科学する―特性5因子であなたがわかる」に掲載されています。

 
 
 

ビッグ・ファイブ理論とは?

 
 
 

参考資料

ダニエル・ネトル(Daniel Nettle)(著)、竹内 和世(翻訳)『パーソナリティを科学する―特性5因子であなたがわかる』白揚社、2009年
 

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