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JCS(Japan Coma Scale)とは? 意識レベルの評価方法

公開日:2020年8月20日


 
 

JCSとは?

JCSとは、意識障害の程度を評価する方法の1つです。

「Japan Coma Scale」の頭文字を取って「JCS(ジェイシーエス)」と呼ばれています。

意識障害を簡便に評価できる点、
日本で普及している点(逆に言うと世界ではあまり使われていない)が特徴と言えます。

 
 
 

JCSの意義

救急医療において意識レベルの判定は非常に重要な意味を持ちます。

また、何をするにしてもその人が覚醒できているかどうかはパフォーマンスに影響します。

そのため覚醒状態の判定はリハビリ分野などでも重要な評価の1つです。

意識レベルの評価はどの医療分野においても基礎的な評価の1つとも言えます。

一方で、意識レベルの評価にあまり時間がかかりすぎると、本来の目的となるアプローチが滞ってしまいます。

意識レベルの評価は客観的かつ簡便なものである必要があります。

意識レベルをできるだけ客観的に簡便に、要点を押さえて評価できるよう考えられたのがJCSです。

 
 
 

JCSの実際

JCSは3分割された項目にそれぞれ3段階の評価があり、これに「意識障害がない」評価を加え全部で10段階の中で該当するものを選んでいきます。

具体的には

Ⅲ.刺激をしても覚醒しない状態(3桁の点数で表現)
300.痛み刺激に全く反応しない
200.痛み刺激で少し手足を動かしたり顔をしかめる
100.痛み刺激に対し、払いのけるような動作をする

Ⅱ.刺激すると覚醒する状態(2桁の点数で表現)
30.痛み刺激を加えつつ呼びかけを繰り返すと辛うじて開眼する
20.大きな声または体を揺さぶることにより開眼する
10.普通の呼びかけで容易に開眼する

Ⅰ.刺激しないでも覚醒している状態(1桁の点数で表現)
3.自分の名前、生年月日が言えない
2.見当識障害がある
1.意識清明とは言えない

0.意識障害がない

となります。

 
 
 

おわりに

日本では普及しているJCSですが、
海外で見ると意識障害の評価はGCSのほうが一般的です。

しかし簡便さで言うとやはりGCSよりJCSのほうがわかりやすくなっています。

 
 
 

補足記事

 
 
 

参考資料

『摂食嚥下障害の評価 2019』(日本摂食嚥下リハビリテーション学会)2020年8月3日検索

『Japan Coma Scale(JCS)や Glasgow Coma Scale(GCS)』(日本脳卒中学会)2020年8月3日検索

『入院時意識障害がある場合のJCS』(厚生労働省)2020年8月3日検索

『診療情報提供書』(湯布院病院)2020年8月3日検索

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