クアルトの対象年齢

「クアルト」の公式の対象年齢はホームページにて6歳~99歳となっています。
ただし箱には対象年齢が8歳からと記載されており、年齢設定がやや曖昧なクアルト。
クアルトの駒には4つの属性があり、これを把握しておくことが勝敗の鍵を握ります。
駒の属性の数が4つであることと、幼児期の記銘力の発達が興味深いと言えるでしょう。
解説
クアルトの年齢設定
クアルトの正規販売店である「“PLAY Department Store」の公式ホームページでは、対象年齢は6歳~99歳となっています。
99歳とは便宜的なものであり、要するに「ある程度の年齢になれば誰でも遊べる」ということでしょう。
下限はホームページでは6歳から、箱には8歳からとなっています。
個人的にはゲーム自体は6歳からできなくもないですが、ルールをしっかり理解し戦略的に行うには確かに8歳頃からじゃないと厳しいかもしれません。
クアルトは文字の読み書きができなくても遊べる非言語的なゲームであり、「駒を一列にそろえる」という空間的な理解ができれば(上手いかどうかは別にして)ゲームを行うことはできるでしょう。
クアルトの特性と子供の発達
クアルトは「色(濃・薄)」「高さ(高・低))」「形(四角・丸)」「穴(有・無)」いずれかの属性で駒を1列そろえたほうが勝ちです。
「相手が色をそろえないよう注意していたら、実は高さがリーチになっていて見逃して負ける」といったうっかりミスがクアルトのおもしろさの1つです。
クアルトを上手にプレイするには、色・高さ・形・穴の4つの属性を同時に把握しながらゲームを進めていく力が必要です。
これはワーキングメモリーが関わると考えられます。
また、4つの情報を1度に覚えておく記銘力は5~6歳頃に身についてくると考えられます。
記銘力とそれを活用するワーキングメモリーの力が厳密には同じではありませんが、いずれにせよ駒の特性を同時に把握しておかなければクアルトを上手にプレイすることは難しいです。
クアルトは6歳前後の子供にとって、4つの情報を保持してそれを活かす頭の体操になるボードゲームと言えるでしょう。
参考資料
『クアルト』(“PLAY Department Store)2024年1月7日閲覧