1人で身体を洗えるのはいつから?
子供が入浴の際に一人で身体を洗うことができるのは4~5歳頃からと考えられます。
もちろん子供自身の成長の個人差や、家庭環境によって前後するでしょう。
5歳前後、保育園・幼稚園の年中さん頃には、一人で身体を洗う経験をしながら不十分なところは親が仕上げをしてあげるとよいでしょう。
解説
入浴と子供の発達
子供の発達を見る検査に、遠城寺式乳幼児分析的発達検査というものがあります。
子供の発達を簡易的ではありますが全体的に見ることができる、専門機関でもよく使われている検査です。
これによると子供が自分である程度身体を洗うことは3歳8か月ないし4歳頃の発達に位置付けられています。
その他、生活習慣に着目した項目が豊富なS-M社会生活能力検査、子供の発達のに関する評価・訓練プログラムであるポーテージ早期教育プログラムなどでも一人で身体を洗うことは4歳頃あるいは5歳前くらいに位置付けられています。
「身体を洗う」という行為は「一人できる」の基準・線引きが難しい生活動作と言えます。
しかしながら、定型発達においては、また一般的な家庭環境であればおおむね4~5歳頃にはある程度形になっていくことが予想されます。
身体を洗う生活動作
胴や四肢など、比較的洗いやすい部分であれば4~5歳頃にはある程度自分で洗うことができると考えられます。
しかしながら背中など見えにく・届きにくい部分ははじめのうちは難しいかもしれません。
きちんと洗えているかどうか、親が一緒に確認しながら練習するほうが良いでしょう。
また、身体だけでなく頭(髪)を洗うことも含めると、4~5歳頃はまだ少し難しいかもしれません。
それぞれを段階的に経験できるほうが好ましいでしょう。
いきなり全ての入浴動作を子供一人に任せるのではなく、まずは身体、頭は親が手伝うなど範囲を工夫してあげると良い練習になるでしょう。
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参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧