思春期

【思春期の子育て】親が家庭に居場所がないと子供に良くない

公開日:2024年9月19日


 
 

思春期の子育てと親の家庭役割の関係

 親が自分の家庭での役割を受容できることは、子供に良い影響があると考えられます。

 逆に親が家庭の中で自分の居場所や役割を感じることができない場合、それは子供への受容的態度に影響が出てしまう可能性があります。

 
 
 

解説

家庭役割受容とは?

 家庭役割受容とは、家庭の中で自分の役割を受容(納得)できているかということです。

 つまり家庭の中で自分の役割があり、それに「満足」しているか、「評価」できているか、「有能感」や「達成感」があるかということです。

 家事をする、子供と遊ぶ、勉強を見てあげる、家族が楽しめるようレジャーを計画する。
 家庭の中の役割は人それぞれ家庭それぞれでしょう。
 このためどんな役割が重要かではなく、その役割を自分自身が納得できているかが重要です。

 家庭役割受容の高さは、親役割行動の高さに関連していきます。

 つまり家庭での役割が充実すると、親として子育ても充実する可能性があるということです。

 
 

家庭役割受容と親役割行動

 家庭役割受容が高まると、子供への受容態度も高まる可能性があります。

 つまり家庭での役割が充実すると、親は子供に対して受容的な対応ができる可能性があるということです。

 子供にとって家庭環境が良好かの目安の1つに、親が子供に対して受容的な関わりを取れているかがあります。

 親の役割受容が高まることは、結果として子供にとっても良い影響が期待できると言えます。

 また、家庭役割受容が高いと父親が娘への子育て、母親が息子への子育てに自信を持てる傾向もあります。

 この傾向は同性の親子間では見られず、家庭役割受容が異性間の子育ての自信に影響するのは興味深い傾向と言えるでしょう。

 
 
 

思春期の子育ての解説

 
 
 

参考資料

山本三奈、佐藤幸子、塩飽仁(2008)『両親の役割受容, 親役割行動と思春期にある子どもの精神的健康との関連』 (日本小児保健協会 小児保健研究オンラインジャーナル(隔月刊))2024年8月31日閲覧

髙見三奈、佐藤幸子、塩飽仁(2009)『親の役割受容と親役割行動が子どもの評価する家族機能と精神的健康に与える影響』(一般社団法人 日本看護研究学会)2024年8月31日閲覧

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