思春期

思春期の身体の発達段階の目安と考え方

公開日:2024年6月13日


 
 

思春期の身体的発達の段階と考え方

 思春期の身体的発達としては、初潮や精通といった出来事が象徴的です。

 これらを中心に発達をいくつかの段階でとらえることは、思春期の身体的発達を考える上で有意義です。

 
 
 

解説

発達段階の意義

 思春期の身体的発達は、初潮や精通といった「点」の出来事だけで考えるのではなく、複数の段階で見る「線」で考えることが有意義です。

 思春期の身体的発達において象徴的なのは女性は初潮、男性であれば精通が挙げられます。

 しかしながら、初潮や精通のみで思春期の発達を考えるのは不十分と言えるでしょう。

 なぜなら思春期の発達は初潮・精通以前から徐々に段階的に始まっているからです。

 
 

思春期の身体的発達の4段階

 思春期の身体的発達を段階でとらえるものとしては「タナースケール」などが有名です。

 しかしタナースケールは陰部などの発達に即したもので、プライバシーの観点から第三者が評価しにくい面も否めません。

 日本カウンセリング学会の論文にある思春期の身体的発達の調査に、もう少し第三者が評価しやすい発達段階が用いられています。

 これらは男女それぞれの身体的発達を4つの段階で表しています。(カッコ内はこの調査対象となった中学1~3年生において、該当する割合です)

【男子】
Pre(未発達)群:身長の発育加速未経験(15.7%)
Begin(開始)群:身長の発育加速開始・精通経験なし(40.1%)
Apex(発育加速)群:精通経験より6か月未満(30.4%)
Post(安定)群:精通経験より6か月以上(13.5%)

【女子】
Pre(未発達)群:初潮経験なし(13.0%)
Begin(開始)群:初潮より6か月未満(33.9%)
Apex(発育加速)群:初潮より6か月以上1年未満(20.2%)
Post(安定)群:初潮より1年以上(32.9%)

 
 
 

タナースケールとは?

 
 
 

参考資料

石川満佐育(2020)『思春期の子どもをもつ保護者への支援―理論的背景とCOVID-19感染予防の状況下における対応―』(日本学校心理学会)2024年2月3日閲覧

斉藤誠一(1985)『思春期の身体発育と性役割意識の形成について』(一般社団法人 日本教育心理学会)2024年2月24日閲覧

向井隆代(2010)『思春期の身体的発達と心理的適応―発達段階および発達タイミングとの関連―』(日本カウンセリング学会)2024年2月24日閲覧

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