思春期の反抗の種類
「第二反抗期」とは思春期(主に10歳~18歳頃)に見られる大人に対する反抗的な時期のことです。
反抗期における子供の反抗は、大きくは「親に向かう反抗」と「親から離れる反抗」の2つがあると言えます。
子供が反抗する理由・内容は様々でしょうが、その内容を整理することは親の子供に対する理解の助けになるでしょう。
解説
反抗期の子供と親
第二反抗期の反抗は大人の中でも親に対して最も激しく表れる傾向があります。
このため世間的にも認知されている通り、思春期の親子関係は対立や緊張が高まりやすい時期でもあります。
しかし「思春期だから」「反抗期だから」と親が子供を放置するのは好ましくありません。
思春期の子供に対して、親は精神的意味での安全基地となることが望ましいと考えられています。
親に向かう反抗の例
- 親に口答えをする
- 親にイライラして物にあたる
- 親に対して暴力をふるう
「親に向かう反抗」の例としては上記のようなものがあります。
下の項目に行くほど大きな反抗と考えられます。
親から離れる反抗の例
- 親を無視する、または話をしない
- 親を避けて部屋に閉じこもる
- (親と会いたくなくて)外出する、家でする
「親から離れる反抗」の例としては上記のようなものがあります。
下の項目に行くほど大きな反抗と考えられます。
思春期の親子の衝突
思春期の親子関係の衝突は、親と子の見解の不一致から生じる場合が多いとされています。
例えば親は「子供部屋を掃除してあげた」、子供は「勝手に部屋に入った」と考え衝突するようなケースです。
思春期の親子関係ではこういった見解の不一致を「対等な関係で」話し合いすり合わせていくことが大切です。
参考資料
石川満佐育(2020)『思春期の子どもをもつ保護者への支援―理論的背景とCOVID-19感染予防の状況下における対応―』(日本学校心理学会)2024年2月3日閲覧