思春期

【思春期の子育て】母と息子の関係の特徴

公開日:2024年9月30日


 
 

母親と息子の関係の特徴

 母親が家庭の役割に自信を持てることは、息子に良い影響を与えると考えられます。

 また母親は息子に対して受容的な態度を取れるとそれが自信につながる傾向があります。

 母親が自信を持って子育てをしている様子は、息子にとって良い家庭環境として映り、それは息子の心の健康につながっていきます。

 
 
 

解説

家庭的役割受容の影響

 母親が家庭の役割を受容できると、それは息子への受容的な態度につながります。

 これは仕事をせずに専業主婦になるべきといった話ではありません。
 仕事をしていてもしていなくても、母親も父親も、その家庭ごとに役割があります。
 それは料理を作ることかもしれませんし、掃除をすることかもしれませんし、子供に勉強を教えることかもしれません。

 いずれにせよ、自分の家庭での役割に自信を持てている母親は、息子に対して受容的に接することができる傾向にあります。

 子供にとって、親が自分の考えを受け止め寄り添ってくれることは心の安定につながります。

 家庭での役割を受容できている母親は、それが子供への受容的態度や子育てへの自信へとつながっていきます。

 
 

子供へ受容的態度と自信

 母親・息子の関係性として特徴的なのが、母親の受容的態度は子育てへの自信にも影響する点です。

 つまり子供に対して受容的に穏やかに接することができると、それが子育てに対する自信となります。

 自信を持って子育てをしている母親は、息子にとってポジティブに映ります。
 結果として息子の心の健康に寄与します。

母親が家庭での役割を受容できる
  ↓
母親が子供に対して受容的になれる
母親が子育てに自信も持てる
  ↓
母親はさらに自信を持てる
  ↓
その様子から息子は家庭環境を良く思える
  ↓
結果として息子の心の健康につながる

という良い循環となっていきます。

 
 
 

父親・母親・息子・娘の関係

 
 
 

参考資料

山本三奈、佐藤幸子、塩飽仁(2008)『両親の役割受容, 親役割行動と思春期にある子どもの精神的健康との関連』 (日本小児保健協会 小児保健研究オンラインジャーナル(隔月刊))2024年8月31日閲覧

髙見三奈、佐藤幸子、塩飽仁(2009)『親の役割受容と親役割行動が子どもの評価する家族機能と精神的健康に与える影響』(一般社団法人 日本看護研究学会)2024年8月31日閲覧

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