サ行の構音訓練

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【構音訓練】サ行の音の混合練習の方法|子供の発音の指導方法(サ行)

公開日:2024年9月29日

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サ行の音の応用練習

 前回のステップまでで、「さ・す・せ・そ」および「し・しゃ・しゅ・しょ」、それぞれの音について単独での練習が一段落しました。

 このステップではサ行の音を混合させても正しく構音できることを目指します。

 
 
 

解説

意義

 構音訓練の基本は練習する音は1つずつ行うことです。
 複数の音を同時に練習しては、子供が混乱してしまう可能性があるからです。

 一方で、最終的にはどの音の組み合わせでも構音できなければ実用的とは言えないでしょう。

 それぞれの音を十分に獲得したら、混合させた練習を行います。

 サ行の音を複数含む文章で練習を行っていきます。

 
 

方法・手順

短文作り

 絵カードと修飾語カードの組み合わせで短文を作っていきます。

 絵カードは「スイカ」や「写真」など、練習中であるサ行の音を含むものにします。
 同様に修飾語カードも「おいしい」や「小さい」などサ行の音を含むものにします。

 スイカがおいしいです
 小さい魚の写真を撮った

 カードの組み合わせで文章を作り声に出していきます。

 

短文復唱・音読

 サ行の音を比較的多く含む短文を復唱・音読していきます。

 例としては以下のようなものがあるでしょう。

 すみれの花が咲いたので、一緒に写真を撮りました。
 すべり台やシーソーで遊びましょうか。

 

音読練習

 サ行の音を比較的含む文章にて、音読の練習を行っていきます。
 まだ文字が読めない、読めても非常にゆっくりな拾い読みの子には文を区切って復唱にて行います。

 文章はそれなりに長いもので、例えば以下のようなものがあります。

 セミがミンミン鳴いています。
 せっかくなのでセミを捕まえよう。
 僕はそう思いました。
 お父さんが修理してくれた虫かごと網を持って
 僕はセミを捕まえます。
 けれど、セミは少ししか生きられない。
 そう思うと、友達と一緒にいたほうが楽しいだろうと思いました。
 僕は虫かごを開けてセミを逃がしてあげようとしました。
 セミは虫かごからさっと飛び出します。
 セミは夏の空を飛んでいきました。

 

会話での練習

 自由会話や遊びを通して正しくカ行を構音できるかを見ていきます。

 
 
 

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参考資料

湧井豊『構音障害の指導技法-音の出し方とそのプログラム-』学苑社、1992年

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