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左右を区別した表現は何歳から?
「右の目」「左の足」など左右を区別した表現は、5歳頃から可能と考えられます。
発達には個人差があるのであくまで目安ですが、子供は4歳頃から左右の理解が深まっていき、5歳頃には「右の○○」「左の○○」といった左右を含む表現が可能になっていくと考えられます。
解説
左右を区別した表現と子供の発達
子供の発達を客観的に評価する方法に、ポーテージ早期教育プログラムというものがあります。
子供の発達の目標を年齢別・段階別に見ることができる評価・訓練方法の1つです。
これによると、自分の身体について左右を区別した表現をできるのは5~6歳頃と考えられています。
ここで言う「左右を区別した表現」とは、「右手」や「左の足」など、身体の部分を左右を含めて表現できることを指します。
定型発達における左右の理解・表現
子供はおおむね4歳後半頃から左右の理解が可能になると考えられます。
つまり「右はどっち?」など聞くと正しい方を指差せるということです。
そして、上述のように5歳頃から「右の足」など、左右を含めた表現を言えるようになっていくと考えられます。
これらはいずれも「子供自身から見た」左右の理解・表現ということになります。
「相手の右手はどちらか?」という問いはこれよりも難しいと考えられます。
左右を教えることと生活習慣
左右がわかることは日常生活において大切ですが、改まって学習する機会も少ない概念と言えるでしょう。
日常生活ではどうしても「あっち」「こっち」「あれ」「これ」といった代名詞の表現で事足りてしまう場面も少なくありません。
「右手はこっちだね」「左に行こうね」など、生活の中に自然と左右の表現を取り入れていくことは、子供にとって良い刺激となるでしょう。
このように大人が見本を自然な形で提示することは、子供の言葉の発達を促すと考えられます。
左右の概念と子供の発達
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧