絵本の読み聞かせは何歳から?
子供に絵本の読み聞かせって、何歳頃からできるものなのでしょう?
基本的には、絵本の読み聞かせは親子のコミュニケーションでもあるため、何歳からでもOKです。
「子供が絵本の内容をどれくらい理解しているか」といったことをあまり考えすぎる必要はありません。
一方で、子供の発達の傾向を見ると、
個人差はありますが
絵本の読み聞かせはおおむね1歳半頃から興味をより持ってくれるかもしれません。
絵本の読み聞かせの大切さ
本を読んで新しい知識を得るというのは素敵なことですね。
しかしその一方で、幼い頃の本を読むという行為、特に読み聞かせはまた違った意味の大切さを持ちます。
それは先述の通り、
絵本の読み聞かせは親子のコミュニケーションの意味を持ちます。
例えば子供の膝の上に座らせて絵本を読む。
このとき、親と子は同じ本に視線が向いていますね。
このように、1つの対象に対して同じように注目できることを専門的には「共同注意」なんて言ったりします。
相手の視線を読んだり、相手が視線を向けている物を察知して自分も視線を向け、それを共有する。
こういった営みは言葉やコミュニケーションの発達において重要な力とされています。
絵本の読み聞かせと子供の発達
子供の成長には個人差があります。
「うちの子は○○歳で○○ができた」といった経験談は参考にはなるかもしれませんがあくまで経験則の域を出ません。
子供の成長を考える上ではある程度客観的なものの見方が時として必要です。
子供の発達を見る検査に、遠城寺式乳幼児分析的発達検査というものがあります。
上記によると、
絵本を読んでもらいたがるのは1歳4カ月から1歳6カ月以降の発達の傾向とされています。
まとめ
子供に絵本の読み聞かせって、何歳頃からできるものなのでしょう?
基本的には、絵本の読み聞かせは親子のコミュニケーションでもあるため、何歳からでもOKです。
一方で、子供が絵本に興味を持って、「読んで~」とせがんできたらそれはそれで嬉しいですよね。
こういった絵本の読み聞かせに興味を示してくれるのはいつ頃からなのでしょう?
個人差はありますが、
絵本の読み聞かせに興味を持ち始めるのは1歳半頃です。
絵本の読み聞かせに限らずですが、
他者と同じ対象に視線を向けたり、注意を持続させるのは大切なことです。
相手の視線を読んだり、相手が視線を向けている物を察知して自分も視線を向け、それを共有することは、言葉やコミュニケーションの発達において重要です。
と、まあいろいろ書きましたが、子供の発達には個人差があります。
ペースも様々で、1つの発達項目の年齢だけでその子の全体を語ることはできないものです。
あくまで参考程度に、その子自身のペースを大切にしてあげましょう。
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参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧