思春期

【思春期の子育て】父と息子の関係の特徴

公開日:2024年10月16日


 
 

父親と息子の関係の特徴

 父親は家庭での役割に自信が持てると、それが息子を受容する態度につながり、良好な家庭環境につながります。

 ここで言う家庭での役割とは、専業主夫という意味ではありません。
 仕事の有無にかかわらず、家庭に居るときに自分の居場所をしっかり感じられるかということです。

 子供に対して受容的に接することは、子供の心の安定につながると考えられます。

 
 
 

解説

家庭的役割受容の影響

 父親が家庭の役割を受容できると、それは息子への受容的な態度につながります。

 具体的には家庭の中で自分の役割があり、それに「満足」しているか、「評価」できているか、「有能感」や「達成感」があるかなどがポイントになります。

 家庭での役割受容ができていると、それは息子に受容的に接する姿勢につながっていきます。

 思春期の子供にとって、親が自分の考えに寄り添ってくれるか、受け止めてくれるかは非常に重要です。

 父親は家庭での役割を受容できると、息子に受容的な態度を取りやすい傾向がうかがえます。

 
 

受容的態度と子供への影響

 親の受容的態度は子供の家族機能の評価に影響します。

 つまり父親が受容してくれると、息子は「良い家庭環境だな」と感じやすくなります。

 家庭環境が良いと自覚できることは、子供にとって心の健康につながります。

 このように、父親が家庭での役割を受容できることは息子の心の健康につながると言えるでしょう。

 
 
 

父親・母親・息子・娘の関係

 
 
 

参考資料

山本三奈、佐藤幸子、塩飽仁(2008)『両親の役割受容, 親役割行動と思春期にある子どもの精神的健康との関連』 (日本小児保健協会 小児保健研究オンラインジャーナル(隔月刊))2024年8月31日閲覧

髙見三奈、佐藤幸子、塩飽仁(2009)『親の役割受容と親役割行動が子どもの評価する家族機能と精神的健康に与える影響』(一般社団法人 日本看護研究学会)2024年8月31日閲覧

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