一次的誤信念課題の例題

【心の理論の例題】戸棚のクッキーテスト|一次的誤信念課題

公開日:2021年3月24日


 
 

はじめに

心の理論の理解を見る誤信念課題には、
「一次的誤信念課題(標準誤信念課題)」
「二次的誤信念課題」があります。

一次的誤信念課題は、「Aさんは~と思っている」という理解を問われます。
二次的誤信念課題は、「Aさんは~とBさんは思っている」という理解を問われます。

構造上、一次的誤信念課題よりも二次的誤信念課題のほうが難しい課題になります。

以下、誤信念課題の例題です。(正式な検査ではなく、あくまで練習用の例題なのであしからず。)

 
 
 

心の理論の例題

問題

お母さんはベランダで洗濯物を干しています。
太郎君はおやつのクッキーを食べています。
太郎君は半分ほど食べて、残りは後で食べようとクッキーを戸棚の中に入れました。
太郎君は子供部屋へ遊びに行きます。
洗濯物を干し終わったお母さんは、戸棚の中のクッキーを見つけます。
食べかけを戸棚に入れるのは気になったので、お母さんはクッキーを冷蔵庫に入れました。
しばらくして、子供部屋から太郎君が戻ってきました。残りのクッキーを食べたくなったのです。

太郎君は、クッキーを取ろうとどこを探すでしょう?

 
 

解説

正解は「太郎君は戸棚を探す」になります。

実際にクッキーは冷蔵庫にありますが、太郎君はそれを知りません。
お母さんが戸棚から冷蔵庫にクッキーを移しているとき、太郎君は子供部屋にいてそれを見ていなかったからです。

この問題を「クッキーがどこにあるのか?」「太郎君がクッキーを取るためにはどこを探せばよいか?」といった内容で考えてしまうと間違ってしまいます。

あくまで太郎君が持っている情報を理解し太郎君の立場に立って考える必要があります。

さらに補足すると、きっと太郎君はすぐに食べるつもりで戸棚にクッキーを入れたのでしょう。

しかしその状況をお母さんは(ベランダで洗濯物を干していたので)見ていませんでした。

お母さんにとってはクッキーを乱雑に片付けたようにも見えたのかもしれません。

いつ食べるかわからない食べかけのクッキーをずっと戸棚に置いていたら、虫がついてしまうかもしれません。そう思ってか、お母さんは気を利かせてクッキーを冷蔵庫に入れたのかもしれません。

このように、お母さんと太郎君のすれ違いがこの問題には含まれます。

 
 
 

補足記事

-一次的誤信念課題の例題