療育コラム

就学時に療育は続けたほうがいいか?|子供の発達障害

公開日:2021年3月25日


 
 

就学時に療育は続けたほうがいいか?

小学校に入学する際、療育施設の療育は続けたほうがいいのでしょうか?
それとも就学を機に卒業したほうがいいのでしょうか?

これはその子の状況と家庭の方針により人それぞれです。
そのため療育を続けるべきか否かに絶対的な答えはありません。

しかし迷う場合の目安としては、

就学直後は療育を続けておいたほうが無難かと思います。

以下、これらの理由を挙げていきます。

 
 
 

療育を続けたほうがいい理由

小学校という新しい環境

子供にとっても親にとっても、就学は生活環境が大きく変わる時期です。

環境変化に戸惑う子もいれば、思わぬトラブルが発生することもなくはありません。

また、就学前後では学習内容も大きく変わりますから、子供に対する勉強の教え方に戸惑うこともあるかもしれません。

こういったときに、就学前からその子を専門的に見てくれていた療育スタッフは心強いものです。

また、その子にどんな発達特性があり、どんな発達段階なのか。
これを親が先生に過不足なく伝えることはけっこう難しいものです。

学校生活において、先生にその子の発達の特性を知ってもらうことは非常に重要です。

こういうときに療育スタッフの「情報提供書」があると何かと助かります。

 
 

就学後の療育開始は難しいことが多い

近年は療育施設が不足している状況があります。

このような社会的背景から、就学児を新規で受け入れてくれる療育施設は少なかったりします。

一旦療育を卒業すると、再開が困難な療育施設もあります。

とりあえず就学に伴い卒業したはいいものの、例えば1年後くらいに再び療育の必要性を感じるということもあるかもしれません。
このとき療育施設がいっぱいで予約がとれないという可能性も多々あります。

このため、就学に不安がある場合はとりあえず子供の経過を専門家と共に見守る体制が手堅いのではと思います。

療育施設によっては就学と同時に療育が卒業と決まっている施設もありますが、そうでないなら、就学後も療育を続けて学校生活のアドバイスをもらうことは損にはならないのではと思います。

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