発達障害の面談・情報収集で必要な項目
- 診断
- 現在の状況
- 生育歴
- 家族状況
- 1日の生活
発達障害児の支援において評価・面談を行う場合、上記のような項目に着目して情報収集を行うと有意義でしょう。
解説
診断
- 診断の有無
- 診断の時期(何歳のときに?)
- 診断の場所(どこで?)
- 診断した人(誰が?)
診断は当然ながら医師が行うものなので、「誰が」は「医師が」ではなく、もう少し掘り下げて情報収集を行いましょう。
療育施設の医師から診断を受けた場合もあるでしょうし、総合病院のような大きな病院で診断を受けて別の療育機関につながった場合もあるでしょう。
現在の状況
- 今、生活の中で困っていること
- 現在の目標
- 現在受けている支援
- 本人の接し方のコツ
- こだわりや過敏性の有無・程度
- 発達・生活・コミュニケーションの現在のレベル
本人の接し方のコツを把握・情報共有することで、複数の支援者がムラなく本人に関わることができるようになるでしょう。
生育歴
- 生育歴・生育環境
- これまで受けてきた支援
- 受けてきた支援の評価
すでに支援や療育を受けていた経緯があれば、それを把握することで情報が引き継がれた切れ目のない支援ができるでしょう。
家族状況
- 家族構成と年齢
- 両親の出勤・帰宅時間、休日
家族構成や家庭内の状況は本人のことを超えた情報であるため、比較的聞きにくい情報ではあります。
しかしながら、例えば対象児の家庭は一人親なのかそうでないのか、親の仕事に夜勤があって家事は一方が担いがちなのか、そういった様々な情報は知っておくと役立ちます。
特に支援者が当事者やその家族になんらかのアドバイスをする際、家庭環境を踏まえた上で発言しなければ場合によってはトラブルになってしまうでしょう。
1日の生活
- 1日の生活時間、余暇の過ごし方
- 問題行動がある時間帯
- 服薬の有無と目的
- 医療上の問題
医療上の情報はもちろんですが、加えて1日の生活の流れを把握しておくことも有意義です。
例えば「テレビやスマホを何時間も見ている」などは、支援において気になる点となることが多いでしょう。
参考資料
『発達障害者支援とアセスメントに関するガイドライン』(特定非営利活動法人 アスペ・エルデの会)2025年3月15日閲覧