療育コラム

インリアルアプローチの7つの技法(テクニック)|発達障害児の支援

公開日:2022年10月30日


 
 

インリアルアプローチの7つの技法

 インリアルアプローチは具体的には以下のような技法を用いて指導します。

  • ミラリング
  • モニタリング
  • パラレルトーク
  • セルフトーク
  • リフレクティング
  • エキスパンション
  • モデリング


 以下、それぞれ見ていきます。

 
 
 

解説

インリアルアプローチの技法の解説

ミラリング

 子供の行動をそのまま真似てあげます。

 例えば子供のジェスチャーや素振りを一緒に行い共感してあげます。

モニタリング

 子供の音声や言葉をそのまま真似てあげることです。

 ミラリング同様、相手の言動を真似ることで共感・共有、相互的なやりとりを促します。

パラレルトーク

 子供の行動や気持ちを言語化することです。

 例えば子供が遊ぶおもちゃとしてミニカーを選んだ際に、「ミニカーで遊びたいんだね~」などのように言語化するなどです。

 行動や気持ちを言語化することで、子供の言動の意図を一緒に再確認していきます。

セルフトーク

 大人自身、指導者自身の行動や気持ちを言語化します。

 大人の言動の意図を子供にわかりやすく伝え、相互的なコミュニケーションを目指します。

リフレクティング

 子供の言い誤り(発音や文法)を正しく言い直して聞かせてあげます。

 例えば子供が「おかしにたべたい」と言った際に「おかしをたべたいんだね~」などのように言い直して学びの機会を提供します。

エキスパンション

 子供の言葉を意味的・文法的に広げてあげます。

 例えば子供が「おかし~」と言った場合に、「おかしがたべたいんだね~」などのように表現を広げて提示してあげます。

モデリング

 子供に新しい言葉のモデルを示します。

 リフレクティングとエキスパンションは既存の子供の言葉を広げるのに対し、モデリングは新たな言葉を提示していきます。

 
 

インリアルアプローチの覚え方

 
 
 

参考資料

『語用論的アプローチによる言語指導』(一般社団法人 日本特殊教育学会)2022年9月11日閲覧

『自閉症における語用論研究』(心理学評論刊行会)2022年9月11日閲覧

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