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療育に通う基準はあるのか?
幼児期の場合、定型発達(一般的な発達の水準)より1年以上の遅れが見られる場合、療育に至るケースが多いです。
多くの場合は健診で指摘されるなど、専門家の所見がきっかけとなるでしょう。
ただし療育に通うか否かはあくまで本人と家族の意向によります。
このため何かの検査などで数値的に決められ、「療育に行かないといけない」と強制されることはありません。
(もちろん、発達の状況によって療育を「強く勧められる」場合はあります)
解説
どのくらいが発達の遅れか?
実年齢と比べてどのくらいの発達の遅れが診断に至るような遅れなのか。
これに一律の決まりはありませんが、
幼児期の場合、1歳以上の発達の開きがあると発達の遅れとして何らかの診断に至るケースが多いです。
また、診断に至っていなくてもそのくらいの発達の差があると保育園や幼稚園で「気になる子」として挙がることが多いです。
もちろん、発達の遅れが1年未満なら大丈夫と言い切れるものでもありません。
例えば落ち着きなどが非常にない場合は「気になる子」として挙がるかもしれませんし、言葉が出ていてもコミュニケーション面に特異さがあればこれも同様でしょう。
その子の発達全体を見て、総合的に判断する必要があります。
どのような経緯で療育に至るのか
多くの場合、健診や発達相談、保育園での指摘などから療育に至るケースが多いです。
親が気づいて保育園に確認をとってというように、親がリードして事を進めて療育に至るケースは少ないように感じます。
つまり、療育が必要か否か見極めるには、複数の専門家の目が必要であるということです。
診断などは医師でないとできませんが、その診断をつけるか否かの判断には、その子の日常生活の客観的な情報が必要です。
医師や保育士、心理士や言語聴覚士や作業療法士など、複数の専門家の客観的な視点が療育の必要性や内容の参考になります。
療育に通う理由