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赤ちゃんにチーズを食べさせるときの種類と考え方|離乳食と子供の成長

公開日:2022年4月29日


 
 

赤ちゃんチーズを食べさせるとき

 赤ちゃんにチーズを食べさせる場合は、生後7~8か月以降を目安に、段階的に進めていきます。

 最初は塩分や脂肪分が少ないカッテージチーズやリコッタチーズなどが始めやすいでしょう。
 その後、子供の咀嚼能力の成長に伴いモッツァレラチーズなども食べやすいチーズかと思います。
 さらにその後は、手に入りやすいプロセスチーズなども段階的に始めてみてもいいかもしれません。

 ただし子供にアレルギーがある場合はその限りではありません。医師の指示に従いましょう。

 
 
 

解説

離乳食におけるチーズ

 厚生労働省による「授乳・離乳の支援ガイド」によると、離乳が進むにつれて塩分・脂肪分の少ないチーズを食材に用いてもよいとされています。

 一般に離乳食は、

  • 離乳初期(5~6か月)
  • 離乳中期(7~8か月)
  • 離乳後期(9~11か月)
  • 離乳完了期(1歳~1歳6か月)

と大きく4段階に分けられます。

 このうち乳製品の摂取が段階的に始まるのが離乳中期であり、生後7~8か月頃に相当します。

 このように、チーズの食べ始めは生後7~8か月頃が1つの目安になることがわかります。

 
 

チーズの種類と栄養成分

 チーズはその製法によって種類が様々あり、栄養成分も様々です。
 子供にチーズを食べさせる場合、まずは塩分・脂肪分の少ないチーズから始めるのが望ましいと考えられます。

 文部科学省の食品成分データベースを参考にすると、

 一般的なチーズの中で塩分・脂肪分が比較的少ない物はカッテージチーズ・リコッタチーズ・モッツァレラチーズなどが挙がります。

 チーズは種類によって成分も様々で、例えば塩分は少ないけれど脂肪分は多いといった製品もあります。

 しかしながら、一般的によく耳にするパルメザン・ブルー・プロセス・チェダー・ゴーダ・カマンベール・クリーム・マスカルポーネ・カッテージ・リコッタ・モッツァレラなどで比較すると、カッテージ・リコッタ・モッツァレラは塩分・脂肪分ともに少ない物の上位5つの内に入っています。

 このうち、モッツァレラチーズは比較的粘り気があるチーズですので、形状の食べやすさも考えるとカッテージチーズやリコッタチーズなどが離乳食で初めて食べさせるチーズに挙がるのではないかと考えられます。

 
 

プロセスチーズを食べる年齢

 以上のようにチーズ自体は、塩分や脂肪分が少なければ離乳食中期(7~8か月頃)からが候補になっていくでしょう。

 一方で、スーパーや食品売り場でよく目にするチーズの1つに、ベビーチーズをはじめとするプロセスチーズがあるかと思います。

 これまで挙げたようなパルメザン・ブルー・プロセス・チェダー・ゴーダ・カマンベール・クリーム・マスカルポーネ・カッテージ・リコッタ・モッツァレラなどは「ナチュラルチーズ」と呼ばれます。

 プロセスチーズとは、ナチュラルチーズを加熱・冷却して再形成したものを指します。

 プロセスチーズはそれなりの固さがあり、またチーズの種類の中で塩分・脂肪分が特別に少ないわけではありません。
 むしろ塩分は比較的高い傾向があります。
 
 またベビーチーズなどのプロセスチーズは、歯で噛むことがおそらく必要であり、歯茎で簡単に潰せるほどの固さではないでしょう。

 離乳後期にあたる生後9~11か月は、歯茎でつぶせる程度の固さの食材を食べる時期です。
 このためベビーチーズを食べるには難しい時期と考えられます。

 プロセスチーズは手に入りやすく、個包装で家庭でも食べやすいチーズかと思います。
 しかしながら、これらはある程度チーズに食べ慣れて、咀嚼能力もついてきた時期から用いるのが望ましいでしょう。
 例えば離乳の完了である1歳~1歳半以降が目安となるかもしれません。

 
 
 

離乳中期・後期・完了期とは?

 
 
 

参考資料

『授乳・離乳の支援ガイド(2019)』(厚生労働省)2020年2月25日検索

『食品成分データベース』(文部科学省)2022年1月15日検索

『チーズの種類』(meiji)2022年1月15日検索

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