ほうきとちりとりは何歳から?
子供がほうきやちりとりを使って掃除ができるのは何歳頃からでしょう?
日々の生活習慣や家庭環境にもよるので一概には言えませんが、
ほうきやちりとりを使った掃除は、7歳頃から形になってくるのではと考えられます。
解説
ほうきで掃除ができる目安
子供の発達を見る検査に、津守式乳幼児精神発達質問紙というものがあります。
子供の発達を全体的に見ることができる問診形式の検査です。
上記によると、ほうきで掃除をする生活習慣は7歳頃の発達と考えられています。
おそらく小学校などが始まり掃除をする機会が多いことも関係しているでしょう。
この時期には一方がちりとりを持って他方がほうきでごみを集めるといった協調した活動もポイントです。
上肢機能から見たほうきでの掃除
ほうきで掃除をする場合、一方の手でちりとりを持ちもう一方の手でほうきを持ちます。
左右の手で違った運動をすることは、人間の生活に欠かせません。
例えば食事に関しても、一方の手でお茶碗を支えもう一方の手で箸を動かします。
左右の手の分離運動は、子供の発達の大切な観点の1つです。
また掃除の場合は自分でごみを見つけそれを最後まで集めるなど、自分で判断する力もポイントになるでしょう。
協調性から見るほうきでの掃除
ほうきとちりとりで掃除をする場合、一人で行うこともありますが誰かと一緒に行う場合もあるでしょう。
一方がちりとりを持って、他方がほうきでごみを集める場合、互いの動きを合わせることが必要です。
ちりとりを持っている人はほうきをもっている人の動きを配慮しないといけないですし、逆もまたしかりです。
またかがんでちりとりを持っている人にゴミが舞って顔にかからないよう、ほうきを持つ人は優しくほうきを動かすことが必要でしょう。
さらには、どちらがほうきでどちらがちりとりを使うか、話し合ったり譲歩したりするコミュニケーションの力も必要です。
このように、ほうきでの掃除を「集団行動」や「コミュニケーション」という観点から見るとまた違った子供の成長を知ることができるでしょう。