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さけるチーズはいつから食べさせていい?

子供にさけるチーズはいつ頃から食べさせていいものなのでしょう?
子供にさけるチーズを食べさせる場合は、早くて1歳半頃からですが、無難なところでは3歳以降が考えられます。
もちろん子供に食物アレルギーなどがある場合はその限りではありませんので、医師の指示に従いましょう。
また子供の成長には個人差があるので、最終的にはその子の状況を見ながらの判断となります。
解説
さけるチーズとは?
さけるチーズは、チーズの種類としてはフレッシュタイプのチーズに該当します
フレッシュタイプとは熟成させていないチーズのことです。
そのためクセが少なく水分が比較的多いのが特徴です
カッテージチーズやクリームチーズが該当します。
市場でよく目にするプロセスチーズはチーズを加熱・冷却して再形成したものを指し、フレッシュタイプのナチュラルチーズであるさけるチーズとは異なる種類です。
さけるチーズの栄養素
雪印メグミルクのホームページを参考にすると、さけるチーズは1本あたり25gとなっています。
ホームページでは1本あたりの栄養素が記載されていますが、比較しやすく今回は100g、つまりホームページ記載の成分を4倍で計算してみます。
さけるチーズの栄養素は100gあたり
- カロリー:320kcal
- タンパク質:27.2g
- 脂質:22.8g
- 炭水化物:3.6g
- 食塩相当量:1.96g
となっています。
比較対象として、例えばベビーチーズなどとしてスーパーでよく見かけるプロセスチーズは以下のようになっています。
- カロリー:313kcal
- タンパク質:22.7g
- 脂質:26.0g
- 炭水化物:1.3g
- 食塩相当量:2.8g
さらに、小さい子供や赤ちゃんにも比較的食べさせやすいチーズとして知られるカッテージチーズの栄養素は100gあたり以下のようになります。
- カロリー:99kcal
- タンパク質:13.3g
- 脂質:4.5g
- 炭水化物:1.9g
- 食塩相当量:1.0g
その他の種類のチーズと比べても、さけるチーズは塩分や脂肪分が中の下、ややヘルシーなチーズと考えられます。
離乳食におけるチーズ
厚生労働省による「授乳・離乳の支援ガイド」によると、離乳が進むにつれて塩分・脂肪分の少ないチーズを食材に用いてもよいとされています。
一般に離乳食は、
- 離乳初期(5~6か月)
- 離乳中期(7~8か月)
- 離乳後期(9~11か月)
- 離乳完了期(1歳~1歳6か月)
と大きく4段階に分けられます。
このうち乳製品の摂取が段階的に始まるのが離乳中期であり、生後7~8か月頃に相当します。
さけるチーズを与える時期
さけるチーズは栄養素としてはそこまで高い塩分・脂肪分ではないものの、その弾力が小さい子供に与えるには心配な点でしょう。
個人差はあるものの、子供の咀嚼能力は3~6歳頃に習熟していきます。
もちろんより硬い物を食べる上ではそれ以降も経験を積んでいくわけですが、いずれにせよ臼歯(奥歯)が生えだす3歳頃が奥歯で物を噛む成長時期と言えます。
離乳が完了した1歳半頃でもさけるチーズをある程度噛めるかもしれませんが、3歳以降ならより噛みやすくなっているのではないでしょうか。
さけるチーズはたくさんあるチーズの種類の1つです。
さけるチーズは弾力がありますし、特別ヘルシーなチーズというわけでもありません。
子供にチーズを食べさせる場合は、カッテージチーズなど食べやすい物から始めれば十分なのではと思います。
そしてある程度咀嚼能力が安定してから、嗜好品としてさけるチーズを与えていっていいのではないでしょうか。
参考資料
『授乳・離乳の支援ガイド(2019)』(厚生労働省)2020年2月25日検索
『食品成分データベース』(文部科学省)2022年1月15日検索
『チーズの種類』(meiji)2022年1月15日検索
『チーズの種類』(チーズクラブ 雪印メグミルク)2022年1月23日検索
『雪印北海道100 さけるチーズ プレーン』(雪印メグミルク)2022年7月30日検索