療育コラム

モデリング法とは?|発達障害児の療育・行動療法

公開日:2022年11月15日


 
 

モデリング法とは?

 モデリング法は、その子が興味を持っている物に関連した言葉のモデル(見本)を示す方法です。

 行動主義的アプローチ(行動療法)の手技の1つになります。

 
 
 

解説

行動主義的アプローチ(行動療法)とは?

 行動主義的アプローチ(行動療法)とは、応用行動分析(ABA)を活かした接し方の工夫、指導の工夫です。

 ABA(応用行動分析)とは、その人のその行動を「増やしたり」「減らしたり」するには、どういうことを設定すればいいかと分析することです。

 例えば学習や言葉の指導であれば、模倣の促しとそれに対する適切な賞賛(褒めてあげる)は応用行動分析に基づきます。

 
 

モデリング法のやり方

 モデリング法は端的に言うと子供に指導者が見本を提示するという手技です。

 ただし多くの場合、ただ見本を示しただけでは子供は興味を持たないでしょうし、興味を持たなければ「模倣」にはつながらないでしょう。

 モデリング法は指導者がモデル(見本)を提示するだけでなく、子供がそれに興味を持つ・模倣するというところまでが重要です。

 このため子供の興味のある物に指導者自身が注意を向け、それをモデリングに活用していきます。

 例えば子供の言葉を促す場合、子供がミニカーが好きであればミニカーを活用してそれに関連した言葉を提示しモデルとします。

 
 

モデリング法の位置づけ

 子供に見本を見せてそれをやってもらうというのは教育現場ではありふれた手技の1つかと思います。

 モデリング法をはじめとした行動主義的アプローチは、意識せずすでにやっている指導者も多いかもしれません。

 「行動主義的アプローチ」という仰々しい名前であっても、その内容自体にはあまり新鮮さを感じない人もいるでしょう。

 このため行動主義的アプローチの知識は、日々の子供との接し方が心理学的に理に適っているかを検証するために有意義と言えるでしょう。

 
 
 

応用行動分析(ABA)とは?

 
 
 

参考資料

-療育コラム

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