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インリアルアプローチの「SOUL」とは?
「SOUL」とは、インリアルアプローチにおいて大人が子供と関わるときの基本姿勢です。
「SOUL」は4つの基本姿勢の頭文字を取ったものであり、具体的には以下のようになります。
- Silence(静かに見守る)
- Observation(よく観察する)
- Understanding(深く理解する)
- Listening(耳を傾ける)
解説
インリアルアプローチの基本理念
インリアルアプローチは接し方の工夫により、子供の相互性や言葉の意図の理解を促します。
その上での基本となる理念は以下のようになっています。
- 自由な遊びや会話の場面を通じて、子供の言葉やコミュニケーション能力を引き出す
- 規範のテストにとらわれず、実際のコミュニケーション場面から子供の能力を評価する
- 遊びやコミュニケーションを子供から始められる力を育てる
- これらのために、セラピストの質を向上させる
そしてインリアルアプローチを実際に行う上でのセラピストのスタンスが「SOUL」です。
以下に「SOUL」の詳細と、これらを実践するための具体的な技法を挙げていきます。
「SOUL」の詳細
Silence(静かに見守る)
インリアルアプローチでは子供が自らコミュニケーションを始められる自発性を重んじます。
このため、子供がその場面に慣れ、自ら行動を始めるまで静かに見守ってあげる姿勢が大切です。
Observation(よく観察する)
静かに見守る場合はただ漫然と見守るだけでなく、
コミュニケーション能力や情緒、社会性、認知、運動など様々な発達状況を観察します。
Understanding(深く理解する)
子供のコミュニケーション傾向や課題について丁寧にとらえていきます。
Listening(耳を傾ける)
子供の言葉やサインに十分耳を傾けます。
インリアルアプローチの7つの技法
参考資料
『語用論的アプローチによる言語指導』(一般社団法人 日本特殊教育学会)2022年9月11日閲覧
『自閉症における語用論研究』(心理学評論刊行会)2022年9月11日閲覧