療育コラム

インリアルアプローチの「SOUL」とは?|発達障害児の支援

公開日:2022年10月20日


 
 

インリアルアプローチの「SOUL」とは?

 「SOUL」とは、インリアルアプローチにおいて大人が子供と関わるときの基本姿勢です。

 「SOUL」は4つの基本姿勢の頭文字を取ったものであり、具体的には以下のようになります。

  • Silence(静かに見守る)
  • Observation(よく観察する)
  • Understanding(深く理解する)
  • Listening(耳を傾ける)

 
 
 

解説

インリアルアプローチの基本理念

 インリアルアプローチは接し方の工夫により、子供の相互性や言葉の意図の理解を促します。

 その上での基本となる理念は以下のようになっています。

  • 自由な遊びや会話の場面を通じて、子供の言葉やコミュニケーション能力を引き出す
  • 規範のテストにとらわれず、実際のコミュニケーション場面から子供の能力を評価する
  • 遊びやコミュニケーションを子供から始められる力を育てる
  • これらのために、セラピストの質を向上させる

 そしてインリアルアプローチを実際に行う上でのセラピストのスタンスが「SOUL」です。

 以下に「SOUL」の詳細と、これらを実践するための具体的な技法を挙げていきます。

 
 

「SOUL」の詳細

Silence(静かに見守る)

 インリアルアプローチでは子供が自らコミュニケーションを始められる自発性を重んじます。

 このため、子供がその場面に慣れ、自ら行動を始めるまで静かに見守ってあげる姿勢が大切です。

 
 

Observation(よく観察する)

 静かに見守る場合はただ漫然と見守るだけでなく、

 コミュニケーション能力や情緒、社会性、認知、運動など様々な発達状況を観察します。

 
 

Understanding(深く理解する)

 子供のコミュニケーション傾向や課題について丁寧にとらえていきます。

 
 

Listening(耳を傾ける)

 子供の言葉やサインに十分耳を傾けます。

 
 

インリアルアプローチの7つの技法

 
 
 

参考資料

『語用論的アプローチによる言語指導』(一般社団法人 日本特殊教育学会)2022年9月11日閲覧

『自閉症における語用論研究』(心理学評論刊行会)2022年9月11日閲覧

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