「私」「僕」「自分」「俺」など日本語には一人称がたくさんあります。
これらは自分自身を表す言葉ですが、どれを使うことがベストでしょう?
一人称は状況に応じて使用する必要がありますが、使い方を間違うと社会で浮いた存在になってしまいます。
今日は一人称の使い方を考えていきます。
一人称はその状況によって使い分けます。
・性別
・年齢
・公か私か
上記のようなものがおおよその判断材料になります。
まず男女で一人称の選択は大きく変わります。
無難な選択をするのであれば、
女性なら「私」のほぼ一択です。
男性の場合は
年齢が比較的若いなら「僕」「俺」
年齢を重ねてきたら「私」でしょう。
年齢も一人称に大きく関わります。
幼児期
まず幼児期。
幼稚園や保育園の時期です。
この時期は自分のことをどのように呼んでもいいでしょう。
幼児期は自分の名前が一人称でも容認される時期です。
小学校~高校
この時期の場合、女性なら「私」男性なら「俺」を使うことがほとんどでしょう。
女性なら自分の名前で自分を呼ぶことを卒業すること重要になってきます。
男性の場合、友達同士なら「俺」、目上の人に対しては「僕」など状況に応じた使いわけが必要になってくる時期です。
大学生
女性は「私」でしょう。
男性は「俺」「僕」です。
特に男性で気をつけるのが、自分のことを「自分」と言うことはこの時期に卒業しておきましょう。
一般に社会人になってから自分のことを「自分」と呼ぶのは、学生気分や部活気分が抜けてないと見られます。
社会人(20代あるいは30代)
女性は同様に「私」です。
男性の場合も「俺」「僕」ですが、「僕」の使用頻度が増えるでしょう。
目上の人に「俺」とは言いませんし、就職すると目上の人が増えます。
社会人(30代以降)
女性は同様に「私」です。
男性は「僕」から次第に「私」へシフトする時期です。
公か私か。
つまり仕事なのかプライベートなのかで一人称も変わっています。
仕事の場合は、その一人称がビジネスマナーに合致するかが判断材料になります。
プライベートの場合は、相手に違和感を与えないで済むか、気持ち悪がられないか。
つまり空気を読んでコミュニケーションをうまくとれるかが判断材料になります。
女性の公
女性の場合、仕事においては「私」でほぼ迷うことはないでしょう。
女性の私
プライベートでも女性は「私」で問題ありません。
親しい友人、恋人などの間柄で、相手が容認しているのであれば自分の名前で自分を呼んでも差しつかえないかもしれません。
男性の公
男性の場合は、若いなら「僕」、そうでないなら「私」です。
では何歳まで「僕」で何歳から「私」なのかというと難しいところです。
なぜならその場の状況や空気によるからです。
会社内でなら20代であれば「僕」を使っても問題ないでしょう。
ただし社外の人との会話、特に相手がお客さんなどであれば「私」が無難です。
また、自分より後輩が多ければ多いほど、会議や仕事中は「僕」ではなく「私」を使った方がいいでしょう。