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子供は助詞「を」をどのように獲得していくか?
「魚が食べる」
「魚を食べる」
上記2つの文は似ていますが、意味は異なります。
この違いを生んでいるのは「が」と「を」、つまり助詞になります。
言葉の発達において、助詞を理解することは重要です。
このページでは、助詞「を」について見ていきます。
解説
助詞の使用と獲得
子供は助詞を使い始める時期は比較的早いですが、理解し獲得するには時間を要します。
例えば「ごはんを食べる」など助詞を含んだ文は比較的幼い頃(2歳頃)から見られます。
しかし、親が「ごはん( )食べる」のように助詞を抜いた文を言って「何が入る?」と聞いても、適切な助詞を言えない場合があります。
こういった、助詞の正確な使用は就学以降になっていきます。
このように、子供は助詞を日常生活の中で使いながら段階的に獲得していくことがわかります。
助詞「を」と言葉の発達
助詞は様々ありますが、その中でも「が」と「を」は比較的早く子供が使い始める助詞です。
しかし「を」は「が」やその他の助詞(「で」「に」「から」など)と比べると理解が難しいようで、獲得までに時間を要する傾向があります。
つまり、助詞「を」は比較的早く子供が使い始める助詞であると同時に、獲得までには時間がかかる助詞と言えます。
「を」と動詞の関係
助詞「を」の難易度は、どのような動詞に用いるかで変わります。
「ジュース( )飲む」
「男の子( )起こす」
例えば上記2つの文はどちらも括弧に「を」を入れることができる文です。
しかし前者のほうが「を」を子供が想起しやすい比較的簡単な文と考えられます。
このような点について、次のページ以降で見ていきます。
助詞「を」と他動詞の関係
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参考資料
斉藤佐和子(2002)『健常幼児の格助詞と態の表出 ―構文検査 (斉藤私案) を使用して―』(日本音声言語医学会)2025年12月28日閲覧
池弘子(1982)『助詞の習得過程』(一般社団法人 日本教育心理学会)2025年12月31日閲覧



