助詞がわかるのは何歳から?
「魚が食べる」
「魚を食べる」
この2つは似た文章ですが意味は異なり、その違いを生み出しているのが「が」「を」、つまり助詞になります。
このように助詞の違いによる文章の違いがわかるのは何歳頃なのでしょうか。
目安としては、
子供が助詞を理解するのは5歳前後です。
解説
助詞を理解する言語発達過程
助詞は俗に「てにをは」などとも言われます。
定型発達において、子供は2歳以降から助詞を含めた文章を徐々に話すと考えられています。
つまり「おかしをたべる」といったごく簡単な助詞を含む文章を話すことができるようになっていきます。
しかし、2~3歳頃はまだ助詞の誤用が目立ちます。
つまり「おかしがたべる」など助詞の使い方を間違うことがあります。
このように、助詞を正しく使えたり間違って使ったりしながら、徐々に言葉の力を子供はつけていきます。
助詞を理解する年齢
子供の言葉の発達を見る検査であるLCスケールや国リハ式S-S法などを参考にすると、
定型発達において格助詞1つの理解は4歳後半頃、格助詞2つ以上の理解は5歳頃から可能であると考えられます。
格助詞とは名詞や代名詞に付き他の語との関係性を表します。
格助詞1つの理解とは、例えば
「太郎君が叩いた」
「太郎君を叩いた」
などです。このような文章を聞いたとき、違いがわかるのは4歳半~5歳頃です。
さらに発展し、格助詞が2つ入ると例えば
「太郎君が花子さんを叩いた」
「太郎君を花子さんが叩いた」
のようにやや複雑になってきます。このような文の場合は5歳以降から理解が深まってくると考えられます。
助詞理解の意義
先ほどの例で言うと
「太郎君が叩いた」
「太郎君を叩いた」
は文は似ていますが意味は大きく異なります。
例えば保育園で我が子「が叩いた」のか「を叩いた」のかは大きな違いでしょう。
幼児期も後半になると、今日あった出来事を子供伝いに聞くことが増えていきます。
そういった日々の情報共有・親子のコミュニケーションにおいても助詞の理解は大切です。
補足(子供の助詞の間違え方の特徴)