早期療育

発達障害の早期療育とは?|定義や開始時期やその意義

公開日:2021年9月24日


 
 

早期療育とは?

 早期療育とは、文字通り早期に療育を開始することです。

 障害を持つ子供に対して支援はできるだけ早く行ったほうがいいという考えに基づき、従来よりも早い時期から支援を開始する「早期療育」という考えが療育界隈では広まっています。

 
 
 

解説

早期療育の定義

 「療育」とは障害児に対する医療・教育・福祉など多様な分野での支援を総じて言います。

 では早期療育とは具体的に何歳くらいから療育を開始することを指すのでしょうか。

 療育についていつからが「早期」なのかという明確で一律の定義はありません。
 これはおそらく疾患によってこれらの時期も異なってくるからでしょう。

 しかしながら、自閉症スペクトラム障害(ASD)をはじめとする発達障害の場合、一般には3歳前後あるいはその前くらいから支援が始まった場合に早期療育と捉えることが多いようです。

 より具体的には1歳半健診にてある程度支援の対象となる子の目星をつけ、2~3歳頃からは支援が始まっているという流れです。

 このように、保育園や幼稚園の年少さんになる前、つまり未就園の時点で療育を行っていればそれはおおむね早期療育と言えるのではないでしょうか。

 
 

早期療育の効果

 早期の療育を行うほうが、そうでない場合より効果的なのかどうか。
 これは個人差があるので難しい問題です。

 国立成育医療研究センターの研究によると、
 適切な早期療育はコミュニケーション能力の向上の可能性がが示唆されています。

 自閉症スペクトラム障害の場合、コミュニケーション面の苦手さが挙げられるので、早期療育に一定の意義は見出せるのではないでしょうか。

 
 
 

参考資料

『障害児に対する早期療育及び教育』(内閣府)2021年9月8日検索

『ライフステージに応じた自閉症スペクトラム者に対する支援のための手引き』(国立精神・神経医療研究センター)2021年9月8日検索

『就学前早期の自閉症児への療育介入は、社会予後を改善させる可能性』(国立成育医療研究センター)2021年9月8日検索

『ノーマライゼーション 障害者の福祉』(障害保険福祉研究情報システム)2021年9月8日検索

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