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「上手な話の聴き方」のソーシャルスキル
ソーシャルスキルトレーニングにおける標的スキルの例として、「上手な話の聴き方」があります。
上手な話の聴き方とは、文字通り話し手に寄り添った聞き方であり、ノンバーバルコミュニケーション(非言語)を含みます。
話し方だけでなく聞き方もコミュニケーションの質に影響を与えることは、大人も子供も同じと言えるでしょう。
解説
ソーシャルスキルトレーニングにおける標的スキル
ソーシャルスキルトレーニングにおいて、どのような内容(スキル)を練習したらいいのでしょうか。
ソーシャルスキルスキルトレーニングで練習対象とするスキルを「標的スキル」と言います。
日本LD学会の論文によると、ソーシャルスキルトレーニングの実践研究で最も多かった標的スキルは「あたたかい言葉かけ」であり、次いで多かったのが「上手な話の聴き方」だったそうです。
具体的には、「相槌」や「相手の話を遮らないこと」などが考えられます。
「上手な話の聴き方」とは
「上手な話の聴き方」のためには、傾聴(相手の寄り添って話を聞く)すると同時にその姿勢が相手に伝わることが重要です。
ソーシャルスキルトレーニングでは、そもそも「話を聞いている姿勢が相手に伝わるようにすることの大切さ」も指導していきます。
例えば「相槌」は相手に「自分が話を聞いている」ということを伝えるために有効です。
また、「話を遮らずに聴く」ことと「攻撃行動」には有意な負の関連が認められたそうです。
つまり人の話を遮ることが多い子は、日常の中で攻撃的な行動も多い傾向があるとのことです。
このように対象児のソーシャルスキルと問題行動の背景要因が共通する場合もあります。
これらを考慮し枝葉の行動だけでなくその子の背景に着目することも介入する上では重要でしょう。
ソーシャルスキルトレーニングは何をすればいいか?
参考資料
半田健(2019)『日本における自閉スペクトラム症児を対象としたソーシャルスキルトレーニングに関する研究動向』(一般社団法人 日本LD学会)2025年8月26日閲覧
『ソーシャルスキルトレーニング絵カード』(エスコアール)2025年7月26日閲覧


