小学校中学年のソーシャルスキル
小林氏・相川氏らによって提唱される「12の基本スキル」を参考に、小学校中学年のソーシャルスキルトレーニングのポイントを挙げていきます。
低学年(1~2年生)でも扱うであろうソーシャルスキル
- あいさつ
- 自己紹介
- 上手な聞き方
- 質問する
- 仲間の誘い方
- 仲間の入り方
- 温かい声かけ
- 気持ちをわかって働きかける
に加え、中学年(3~4年生)では
- 優しい頼み方
- 上手な断り方
- 自分を大切にする
といったスキルも大切になっていくでしょう。
解説
低学年のソーシャルスキル
優しい頼み方
困ったときや力を貸してほしいとき、相手に助力を求める言い方・頼み方を学んでいきます。
どのような言葉で表現するか、相手が理解しやすいように伝えるにはどうしたらいいか。
今頼み事をしてもいいタイミングかどうか。
そいうったことを考えていきます。
困ったときは人を頼ることができるということも、大切なコミュニケーションスキルと言えます。
上手な断り方
嫌なことやしたくない事、できないときや難しいこと。
そういったことを断るスキルを身につけます。
ただ「いや」ではなく、相手に理解してもらえるよう、また自分の気持ちを整理できるよう、理由を誠実に伝えることも時には大切でしょう。
自分の気持ちや考えを伝えること、伝える上でどういった言い方がいいかを考えます。
「健康的な人間関係」は「対等な人間関係」であり、対等な人間関係には断ることも時として必要です。
自分を大切にする
上手なコミュニケーションとは、自分を大切にしながら自分の気持ちを相手に上手に伝え理解してもらうことと言えます。
相手の気持ちを考える一方で、自分の内側にも目を向けていきます。
また自分の感情を俯瞰して見ることができる、自分をコントロールできる力も関連します。
参考資料
『ソーシャルスキルトレーニング実施が学級適応感や自尊感情に及ぼす効果について』(兵庫教育大学学校教育学研究)2022年2月12日検索