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12の基本スキル
「12の基本スキル」とは、小林氏・相川氏らによって提唱される学童期に取り扱うソーシャルスキルのことです。
12の基本スキルは大きく4種類にカテゴリー分けされ、以下のようになります。
- 基本的な関りスキル
- 仲間関係・共感スキル
- 自己主張スキル
- 問題解決スキル
以下、12の基本スキルを見ていきます。
解説
基本的な関りスキル
あいさつ
文字通りあいさつに関するスキルです。
その場に応じて自発的にあいさつをできることは人間関係において大切なスキルです。
また、「笑顔であいさつする」「視線を合わせる」など言葉以外の非言語的な側面も大切です。
自己紹介
初対面の人との関りも増える学童期以降は、自己紹介のスキルも大切と言えます。
自分のことを知らない相手に、自分のことを伝えるということは、相手の立場になって考える必要があるでしょう。
上手な聞き方
相手の話の内容を理解することは言わずもがなですが、加えて「話している人を見る」「相槌を打つ」など文字通り「聞き方」も大切です。
「相手の話を遮らない」などは大人になっても大切なマナーと言えます。
質問する
わからないことや疑問に思ったことは自分から聞けることも大切です。
さらに、質問内容を整理したり、「今は質問していいタイミングか考える」ことも大切です。
仲間関係・共感スキル
仲間の誘い方
自分から声をかけることは、人間関係を広がることにつながるでしょう。
仲間の入り方
こちらも同様に、人間関係を広げるスキルです。
相手の状況を見ながら、自分の気持ちを伝えるスキルの1つと言えます。
温かい声かけ
相手を褒めたり、励ましたりなど、温かい声かけも円滑な人間関係には大切です。
気持ちをわかって働きかける
相手の気持ちを察するということは、難しいですが人間関係において重要なスキルです。
自己主張スキル
優しい頼み方
同じ頼み事でも言い方で相手の印象は大きく異なります。
以下の項目もそうですが、コミュニケーションは自分の気持ちをいかに相手に伝えるかという工夫も大切です。
上手な断り方
相手の気持ちも配慮しながら、しかし自分の気持ちも伝えることができる。
大人になっても役に立つスキルと言えます。
自分を大切にする
コミュニケーションは相手に合わせて自分を隠すことではありません。
上手なコミュニケーションとは、自分を大切にしながら自分の気持ちを相手に上手に伝え理解してもらうことと言えます。
問題解決スキル
トラブルの解決策を考える
物事や人間関係のトラブルに関して、周囲の状況・感情を考えながら解決策を考えます。
これは他者に「相談する」といった視野も含みます。
参考資料
『ソーシャルスキルトレーニング実施が学級適応感や自尊感情に及ぼす効果について』(兵庫教育大学学校教育学研究)2022年2月12日検索