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助詞「が」の獲得段階
前のページまでで、助詞の難易度を決める要素(他動詞の性質や可逆文・非可逆文)とその組み合わせパターンを見ていきました。
これらを踏まえると、子供が助詞「を」を適切に使用するまでには以下の発達段階が考えられます。
- 助詞「を」をまったく使えない段階
- 芽生えがある段階(無対他動詞の非可逆文に正解できる)
- 獲得途中の段階①(非可逆文に正解できる)
- 獲得途中の段階②(可逆文の正解が芽生える段階)
- 助詞「を」を正しく使える段階
それぞれの段階を見ていきます。
解説
助詞「を」をまったく使えない段階
この段階は、助詞「を」の働きを理解できていない段階です。
日常会話で「ご飯を食べる」など「を」を言えていても、理屈を理解して扱うことができません。
このため、「ジュース( )飲む」など助詞の部分を抜いて聞かせて、何が入るか聞いても「を」を答えることができません。
無対他動詞の非可逆文に正解できる段階
助詞「が」について理解が芽生え始め、(ペアとなる可能動詞を持つ)無対他動詞の非可逆文に正解できる段階です。
例えば「ジュース( )飲む」「手( )洗う」などには正解でき始めます。
一方で、有対他動詞の文は困難さを示します。(「窓を開ける」「スイカを割る」など)
また、無対他動詞であったも可逆文は困難です。(「男の子を叩く」「男の子を押す」など)
非可逆文に正解できる
有対・無対動詞いずれの場合でも、非可逆文であればわかる段階です。
可逆文の理解の芽生え
完全に理解するには至りませんが、可逆文も課題によっては正解が見られる段階です。
この時期になると、助詞「を」の獲得までもう少しといったところでしょう。
助詞「を」を正しく使える段階
動詞の性質、可逆文・非可逆文問わず、いずれの文でも正しく助詞「を」を使える段階です。
助詞「を」を獲得した状態と言えるでしょう。
参考資料
斉藤佐和子(2002)『健常幼児の格助詞と態の表出 ―構文検査 (斉藤私案) を使用して―』(日本音声言語医学会)2025年12月28日閲覧
池弘子(1982)『助詞の習得過程』(一般社団法人 日本教育心理学会)2025年12月31日閲覧


