助詞

ローカルルールからグローバルルールへ|子供の言葉の発達

公開日:2026年2月4日


 
 

ローカル・ルールからグローバル・ルールへ

 「ローカルルールからグローバルルールへ」とは、子供の言葉の発達における考え方の1つです。

 端的に言うと、子供に言葉を覚える際に文法や規則を先に覚えるのではなく、身近でよく耳する文や表現でまず慣れていくという考えです。

 子供の言葉の発達を促す場合、まずは慣れた表現から少しずつ幅を広げていくことが大事と言えます。

 
 
 

解説

子供の言葉の発達と構文

 幼児期の構文能力の発達で提唱される考え方の1つが、「ローカルルールからグローバルルール」です。

 構文とは文を作ることです。
 ここで言うローカルルールとは、子供が身近でよく耳にする文表現を指します。対してグローバルルールとは、普遍的な文法規則などを指します。

 言葉には一定の規則があります。
 たとえば動詞において「~た」というのは過去形を表します。(「食べた」「読んだ」「見た」など)

 言葉を扱うには当然こういった一定のルールを理解する必要があります。しかし子供達はこういったルールを覚えた後に実際に言葉を使うわけではありません。

 子供が必ず現在形(「食べる」「読む」「見る」など)を覚えた後に過去形(「食べた」「読んだ」「見た」など)を使えるようになるかと言えば、そうとは限らないでしょう。
 生活環境によっては現在形よりも過去形を先に獲得する動詞もあるでしょう。

 多くの場合、子供達はまず聞き慣れた言葉を使っていき、それが広がる過程で共通したルールを理解していきます。

 これが「ローカルルールからグローバルルールへ」という考え方です。

 
 

ローカルルールからグローバルルールへの発達段階

 ローカルルールからグローバルルールへ至るにはいくつかの発達段階があると考えられています。
 それは以下のような3段階を指します。

  • 強いローカルルール
  • 弱いローカルルール
  • グローバルルール

 「強いローカルルール」とは、たとえば各々の動詞を独立して使用している状況です。これが「弱いローカルルール」の段階になると少しずつ共通性を理解し始めます。そして「「グローバルルール」の段階にて共通性を持ったルールを理解するに至ります。

 
 
 

参考資料

斉藤佐和子(2002)『健常幼児の格助詞と態の表出 ―構文検査 (斉藤私案) を使用して―』(日本音声言語医学会)2025年12月28日閲覧

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