発達性読み書き障害

限局性学習障害(SLD)・発達性読み書き障害(ディスレクシア)の違いと意味

公開日:2026年4月15日


 
 

限局性学習障害(SLD)・発達性読み書き障害(ディスレクシア)の違い

 学習障害という幅広い概念のうち、DSM-5による医学的診断名が「限局性学習障害」です。
 これに対して発達性読み書き障害は、学習障害のうち特に読み・書きに困難さを示す場合を指します。

 このように、限局性学習障害と発達性読み書き障害は対立したり別々のタイプを表すわけではなく、それぞれ出自が異なる専門用語です。

 
 
 

解説

限局性学習障害(SLD)とは

 米国精神医学会による診断と統計のためのマニュアル「DSM-5」で用いられている用語が「限局性学習障害」です。
(あるいは「限局性学習症」と表記されますが、意味合いは同じです)

 「specific learning disorder」の頭文字を取り「SLD(エスエルディー)」と言われる場合もあります。

 限局性学習障害では読字・書字・計算などに著しい困難さを示します。

 
 

発達性読み書き障害(ディスレクシア)とは

 発達性読み書き障害とは、知的障害などがないにもかかわらず、読み・書きが著しく困難な状態のことです。

 ちなみに、厳密には「ディスレクシア」という用語は「読むことの困難さ」を示します。
 「書くことの困難さ」は「ディスグラフィア」とされます。
 しかし読むことに困難さがあると書くことにも困難さを伴うケースが多く、慣習として読み書き障害をまとめて「ディスレクシア」と表現することが多いです。

 このため「ディスレクシア」は文脈によって読み書き障害を指す場合と読字障害を指す場合があるでしょう。

 
 

両者の違い

 以上のように、限局性学習障害と発達性読み書き障害はその出自が異なります。

 限局性学習障害はDSM-5による医学的診断名です。

 発達性読み書き障害は読み書きに困難さを示す「ディスレクシア」という伝統的な用語をルーツとしています。

 いずれも大雑把には、学習障害に含まれる狭義の専門用語と言えるでしょう。

 
 
 

参考資料

『LD等の用語解説』(一般社団法人 日本LD学会)2026年1月24日閲覧

『ディスレクシア』(国立成育医療研究センター)2026年1月25日閲覧

後藤多可志、宇野彰、春原則子、金子真人、粟屋徳子、狐塚順子、片野晶子(2010)『発達性読み書き障害児における視機能, 視知覚および視覚認知機能について』(日本音声言語医学会)2026年1月24日閲覧

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