アッパレ!戦国大合戦は子供向けか?
クレヨンしんちゃん映画の通算10作目にあたる「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」。
2002年に公開され、以後「オトナ帝国の逆襲」と並んでクレヨンしんちゃん映画における2大名作と言われることが多いです。
オトナ帝国の逆襲と同様、アッパレ!戦国大合戦は本来子供向けであるクレヨンしんちゃん映画において親(大人)をターゲットにした作風がうかがえ、そのため大人受けのいい作品と言えます。
解説
クレヨンしんちゃん映画には子供向けと大人向けがある
クレヨンしんちゃん映画には明らかに子供向けとしておもしろい作品と大人向けとしておもしろい作品の2つがあるなぁと思います。
感じ方は人それぞれですが、
子供向けとしておもしろいのは「アクション仮面VSハイグレ魔王」や「ヘンダーランドの大冒険」、大人向けとしては「オトナ帝国の逆襲」や「アッパレ!戦国大合戦」などが挙がるのではと思います。
前者が賑やかでギャグが多くかつしんちゃん達の冒険を描いた作風となっています。
後者もギャグや賑やかさはあるのですが、ややしんちゃんの親や大人達の視点が多い演出となっています。
アッパレ!戦国大合戦が大人向けな理由
アッパレ!戦国大合戦は戦国時代の又兵衛と廉の恋心を中心に描かれます。
ネタバレになりますが、そもそもしんちゃん達がタイムスリップしたのは廉の又兵衛への強い思いからであり、しんちゃん達が元の時代に戻るのも二人の関係性が関わります。
また映画では不思議な力や魔法の力で活躍することが多いしんちゃんですが、今回の不思議な出来事はタイムスリップのみとなっています。
戦国時代での活躍も一家の車で戦うという現実的な手段になっています。
アッパレ!戦国大合戦はこのようにストーリー重視であり子供受けする演出が抑えられている印象を受けます。
大人から見るとラストの又兵衛を思う廉のシーンは感動ものでアッパレ!戦国大合戦は好きなのですが、子供がわいわい笑いながら楽しんで見る観点から言うと他のクレヨンしんちゃん映画のほうが受けがいいだろうなぁと感じます。